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ルースインペディメントと動かせる障害物(プレーの援助や障害となる球またはボールマーカーを含む)からの救済
規則の目的:規則15はプレーヤーがルースインペディメントと動かせる障害物から罰なしに救済を受けることができる場合とその方法を扱っている。
  • これらの動かせる自然物や人工物はコースをプレーする上での挑戦の一部とは扱われず、それらがプレーの障害となる場合、プレーヤーは通常、それらを取り除くことが認められる。
  • しかし、そのプレーヤーはパッティンググリーン以外の場所にある球の近くのルースインペディメントを動かすときには注意する必要がある。なぜなら、それらを動かしたことが球を動かす原因となった場合には罰があるからである。
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ルースインペディメントと動かせる障害物(プレーの援助や障害となる球またはボールマーカーを含む)からの救済
15.1

ルースインペディメント

15.1a

ルースインペディメントの取り除き

コース上やコース外のどこででもプレーヤーは罰なしにルースインペディメントを取り除くことができ、その方法は問わない(例えば、手、足、クラブ、その他の用具を使用する、他の人からの援助を受ける、ルースインペディメントの一部を折って取り除く)。 しかし、2つの例外がある: 例外1-球をリプレースしなければならない場所にあるルースインペディメン トを取り除くことパッティンググリーン以外の場所から拾い上げた、あるいはパッティンググリーン以外の場所で動かした球をリプレースする前に:
  • プレーヤーは、もし球を拾い上げたり動かす前にルースインペディメントを取り除いたら、そのルースインペディメントがその球を動かす原因となる可能性がある場合、そのルースインペディメントを故意に取り除いてはならない。
  • プレーヤーがそうした場合、そのプレーヤーは1罰打を受ける。しかし、その取り除いたルースインペディメントを元に戻す必要はない。
この例外はラウンド中と規則5.7aに基づくプレーの中断中の両方に適用する。この例外は、球を拾い上げたり、動かす前にはそこにはなかったルースインペディメントや、球の箇所をマークしたり、球を拾い上げたり、動かしたり、リプレースした結果、または球を動かす原因となった結果として動かされたルースインペディメントには適用しない。 例外2-動いている球に影響を及ぼすルースインペディメントを故意に取り除くことの制限(規則11.3参照)。
15.1b

ルースインペディメントを取り除いているときに球が動く

プレーヤーがルースインペディメントを取り除いたことが自分の球を動かす原因となった場合:
  • その球を元の箇所にリプレースしなければならない(分からない場合は推定しなければならない)(規則14.2参照)。
  • その動かした球がパッティンググリーン(規則13.1d参照)、またはティーイングエリア(規則6.2b(6)参照)以外の場所に止まっていた場合、そのプレーヤーは規則9.4bに基づいて1罰打を受ける。ただし規則7.4を適用する場合(捜索中に球を動かすことについては罰なし)や、規則9.4b例外のどれかを適用する場合を除く。
規則15.1に違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰: 規則14.7aに基づく一般の罰
15.2

動かせる障害物

この規則は定義「動かせる障害物」に合致する人工物に対して認められる罰なしの救済を扱っている。 この規則は動かせない障害物(規則16.1に基づいて異なる種類の罰なしの救済が認められる)や境界物不可分な物(罰なしの救済が認められていない)に対して救済を与えない。
15.2a

動かせる障害物からの救済

(1) 動かせる障害物の取り除き。罰なしに、プレーヤーはコース上やコース外のどこででも動かせる障害物を取り除くことができ、その方法は問わない。 しかし、次の2つの例外がある: 例外1-球をティーイングエリアからプレーするときにティーマーカーを動かしてはならない(規則6.2b(4)8.1a(1)参照)。 例外2-動いている球に影響を及ぼす動かせる障害物を故意に取り除くことに関する制限(規則11.3参照)。 プレーヤーの球が動かせる障害物を取り除いている間に動いた場合:
  • 罰はない。
  • その球を元の箇所(分からない場合は推定しなければならない)(規則14.2参照)にリプレースしなければならない。
(2) パッティンググリーン以外のコース上の場所で、球が動かせる障害物の中や上にある場合の救済。プレーヤーは球を拾い上げ、その動かせる障害物を取り除き、元の球か別の球を次の救済エリアドロップすることによって罰なしの救済を受けることができる(規則14.3参照):
  • 基点:球がその動かせる障害物の中や上に止まっていた場所の真下と推定する地点。
  • 基点から計測する救済エリアのサイズ:1クラブレングスしかし、次の制限がある:
  • 救済エリアの場所に関する制限
    • 基点と同じコースエリアでなければならない。
    • 基点よりホールに近づいてはならない。
(3) パッティンググリーン上で、球が動かせる障害物の中や上にある場合の救済。プレーヤーは次の罰なしの救済を受けることができる:
  • 球を拾い上げて、その動かせる障害物を取り除く。
  • 規則14.2b(2)と規則14.2eに基づく球をリプレースする手続きにより、その球がその動かせる障害物の中や上に止まっていた場所の真下と推定する箇所に、元の球か別の球をプレースする。
15.2b

動かせる障害物の中や上に球があるが、見つからない場合

プレーヤーの球が見つかっておらず、その球がコース上の動かせる障害物の中や上に止まったことが「分かっている、または事実上確実」な場合、そのプレーヤーはストロークと距離の救済を受ける代わりに次の救済の選択肢を使用することができる:
  • プレーヤーは、球がコース上のその動かせる障害物の縁を最後に横切った場所の真下と推定した地点を基点として、規則15.2a(2)15.2a(3)に基づいて罰なしの救済を受けることができる。
  • プレーヤーがこの方法で救済を受けるために別の球をインプレーにした時点で:
    • 元の球はもはやインプレーの球ではなく、プレーしてはならない。
    • このことは、その後、元の球が3分の捜索時間(規則6.3b参照)が終了する前にコース上で見つかったとしても同じである。
しかし、その球が動かせる障害物の中や上に止まっていて紛失したことが「分かっている、または事実上確実」ではない場合、プレーヤーは規則18.2に基づいてストロークと距離の罰の救済を受けなければならない。 規則15.2に違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
15.3

プレーの援助となる、または障害となる球やボールマーカー

15.3a

プレーの援助となるパッティンググリーンの球

規則15.3aは パッティンググリーンに止まっている球だけに適用し、 コース上の他の場所には適用しない。 プレーヤーがパッティンググリーンに止まっている球が誰かのプレーの援助となるかもしれない(例えば、ホールの近くで歯止めとして役立つ可能性がある)と合理的に考えた場合、そのプレーヤーは次のことができる:
  • その球が自分の球である場合は、規則13.1bに基づいてその球の箇所をマークして拾い上げる。または、その球が別のプレーヤーのものである場合は、当該プレーヤーに球の箇所をマークして拾い上げることを要請する(規則14.1参照)。
  • 拾い上げた球は、その球の元の箇所にリプレースしなければならない(規則14.2参照)。
 ストロークプレーに 限り:
  • 球の拾い上げを要請されたプレーヤーは、そうする代わりに先にプレーすることができる。
  • プレーヤーの誰かの援助となるように球をその場所に残しておくことに複数のプレーヤーが同意し、援助となる球を残したまま、そのプレーヤーがストロークを行った場合、同意をした各プレーヤーは一般の罰(2罰打)を受ける。
委員会の措置、セクション5J (「歯止めとなる」ことを防ぐための最善の策に関するガイダンス)参照。
15.3b

プレーの障害となるコース上にある球

(1) 別のプレーヤーの球による障害の意味。次の場合にこの規則に基づく障害があることになる:
  • 別のプレーヤーの止まっている球がプレーヤーの意図するスタンスや、意図するスイング区域の障害となる可能性がある。
  • 別のプレーヤーの止まっている球がプレーヤーのプレーの線上やその近くにあり、意図するストロークを行うとそのプレーヤーの動いている球がその球に当たる合理的な可能性がある。
  • 別のプレーヤーの止まっている球が、プレーヤーがストロークを行うときに気が散るぐらい近くにある。
(2) 障害となる球から救済が認められる場合コース上にある別のプレーヤーの球がプレーヤー自身のプレーの障害となる可能性があるとそのプレーヤーが合理的に考えた場合:
  • プレーヤーはその別のプレーヤーにその球の箇所をマークして拾い上げることを要請することができるが(規則14.1参照)、球はふいてはならず(ただし規則13.1bに基づいてパッティンググリーンから拾い上げる場合を除く)、元の箇所にリプレースしなければならない(規則14.2参照)。
  • その別のプレーヤーがその球を拾い上げる前にその箇所をマークしなかった、または認められていないのに拾い上げた球をふいた場合、そのプレーヤーは1罰打を受ける。
  • ストロークプレーに限り、この規則に基づいて球の拾い上げを要請されたプレーヤーは、そうする代わりに先にプレーすることができる。
自分の球が別のプレーヤーのプレーの障害となる可能性があるとプレーヤー自身が考えただけではこの規則に基づいて球を拾い上げることは認められない。 プレーヤーが別のプレーヤーに要請されていないのに自分の球を拾い上げた場合(ただし規則13.1bに基づいてパッティンググリーンの球を拾い上げる場合を除く)、そのプレーヤーは1罰打を受ける。
15.3c

プレーの援助となる、または障害となるボールマーカー

ボールマーカーがプレーの援助となる場合、または障害となる場合、プレーヤーは次のことができる:
  • そのボールマーカーが自分のものである場合は、援助または障害とならない場所にそのボールマーカーを動かす。
  • そのボールマーカーが別のプレーヤーのものである場合、規則15.3a規則15.3bに基づいてプレーヤーが球の拾い上げを要求できるのと同じ理由で、そのプレーヤーにそのボールマーカーを援助または障害とならない場所に動かすことを要請する。
ボールマーカーは元の箇所から計測(例えば、1または複数のクラブヘッドレングス)した援助または障害とならない新しい箇所に動かさなければならない。 そのボールマーカーを元に戻す場合、プレーヤーは新しい箇所から計測して、そのボールマーカーを援助または障害とならない場所に動かす際に使った逆の手順を行うことによって、そのボールマーカーを元に戻すべきである。 この同じ手続きをプレーヤーが球から計測することによって援助または障害となっている球を動かす場合にも適用するべきである。 規則15.3の違反の罰:一般の罰 この罰は次の場合にも適用する:
  • プレーヤーが、別のプレーヤーが(1)この規則に基づいて援助となる球やボールマーカーを拾い上げたり動かす意図があったこと、または(2)他の誰かにそうすることを要請されたことを知っていたのに、その援助となる球やボールマーカーが拾い上げられたり、動かされるのを待たずにストロークを行った場合。
  • プレーヤーが自分の球を拾い上げることや、自分のボールマーカーを動かすことを要請されたのにそれを拒み、そしてその後、そのプレーヤーの球やボールマーカーが援助となったり、障害となっていたかもしれない他のプレーヤーがストロークを行った場合。
規則15.3に違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
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規則 1ゲーム、プレーヤーの行動、規則
規則の目的 規則1はプレーヤーに対してこのゲームの主要な原則を説明している: コースはあるがままにプレーし、球はあるがままにプレーする。 規則に従い、ゲームの精神の下でプレーする。 規則に違反した場合は、マッチプレーの相手やストロークプレーの他のプレーヤーたちより潜在的な利益を得ること...
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