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ローカルルールひな型

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ローカルルールひな型
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ローカルルールひな型
ローカルルールは、委員会が一般的なプレーや、特定の競技のために採用する規則の修正、または追加の規則です。委員会はローカルルールを採用するかどうかを決定する、そしてローカルルールがセクション8(1)に規定されるガイドラインと一致していることを確認する責任があります。 これらのガイドラインに矛盾するローカルルールは認められず、そのようなローカルルールの下でプレーされたラウンドはゴルフ規則に基づいてプレーされたとはみなされません。 委員会がローカルルールひな型に規定されている目的に矛盾したローカルルールを採用する場合、プレーヤーがハンディキャップ目的のラウンドの認められるスコアとして提出できるのかについてハンディキャップの管理者に相談するべきです。 (1) ローカルルール制定のガイドライン ローカルルールを制定する前に、委員会は次のガイドラインを考慮するべきです。 a. その競技やコースでは、ローカルルールにはゴルフ規則と同じステータスがあります。 b. 委員会はゴルフ規則に基づいて、コースや競技に応じた特有のニーズに合わせてローカルルールを採用するというゴルフ規則に基づく重要な権限を持っています。一方で、委員会はセクション8の目的の説明で扱われている種々の状況に対処するためにのみにローカルルールを使用するべきです。 c. ローカルルールひな型はその全文を採用することもできますし、特定の種類のローカルルールの書き方の例として役立てることもできます。しかし、委員会がコースや競技に応じた特有のニーズに合わせてローカルルールひな型の文言を変更する場合、その変更が規定されている目的と一致していることを確認する必要があります。この要件に適うローカルルールひな型の変更の例には次を含みます: d. 別途規定がある場合を除き、ローカルルールの違反の罰は一般の罰となります。 e. 委員会はゴルフ規則を変えたほうが望ましいかもしれなという理由だけでゴルフ規則を無視したり、修正するローカルルールを使用してはなりません。認められないローカルルールの例には次を含みます:
    • 不適合クラブの使用を認めること。
    • 球の捜索時間を3分から5分に延長すること。
    • プレーヤーが複数のキャディーを使用することを認めること。
f. 規則1.3c(3)は委員会がゴルフ規則と異なる方法で罰を適用する権限はないことを規定しています。したがって、委員会は罰を無視する、修正する、または適用するためにローカルルールを使用してはなりません。認められないローカルルールの例には次を含みます:
    • 間違ったティーイングエリアからプレーしてもプレーヤーがその誤りを1分以内にストロークを行うことで訂正すれば、その罰を無視すること。
    • 不適合クラブでストロークを行った場合の罰を失格から一般の罰に軽減すること。
    • プレーヤーが確認のために球を拾い上げる際に、他のプレーヤーに知らせなかったことに対して1罰打を加えること。
g. ローカルルールがローカルルールひな型に基づいている場合、委員会はそのローカルルールを解釈する際の支援をR&Aに求めることができます。しかし、委員会が独自のローカルルールを策定していた場合、そのローカルルールを解釈することはその委員会の問題となります。 h. ローカルルールを一時的な状況の理由で導入する場合、その状況がそのローカルルールの使用をもはや必要としなくなった場合はすぐに取り下げるべきです。 i. セクション8のローカルルールひな型はひな型の形式とすることを十分に正当化するほど頻繁に生じる状況や問題を扱っています。時々、規定されているひな型がなくても、ローカルルールが正当化される場合があります。その場合、委員会はそのローカルルールを明確かつ簡単な文言で規定するべきです。しかし、最も重要なことは、そのローカルルールがゴルフ規則とローカルルールひな型の目的の説明に一致しているということです。 例えば、フェアウェイのディボット跡から罰なしの救済を認めることは、規則1の目的の中で定められているコースをあるがままにプレーする、球をあるがままにプレーするという重要な原則に矛盾します。 委員会が、公正なプレーを妨げる地域的な異常な状態のために、これらのガイドラインでは扱っていないローカルルールが必要かもしれないと考える場合、その委員会はR&A に相談するべきです。 (2) ローカルルールの告知 委員会はスコアカード、プレーヤーへの注意事項、デジタルでの伝達方法にかかわらず、すべてのローカルルールをプレーヤーが入手できるようにするべきです。 ローカルルールのひな型全文の省略版を提供する場合(例えば、スコアカードの裏面など)、委員会はその全部を入手できるようにするべきです(例えば、掲示板やウェブサイト上で)。
A

コースの境界とアウトオブバウンズ

A-1
境界と境界縁を定める一般的な方法
目的 委員会がコースの境界を定めることができる方法は数多くあり、その目的で使用することができるローカルルールの完全なリストを規定することは適切ではない、あるいは不可能です。 ローカルルールで境界を定めるときに重要なことは明確に、具体的に規定することです。 境界を定める最も一般的な方法は杭やペイントされた線や既存のフェンスを使用することです。ローカルルールにすべての境界を記述する必要はありませんが、境界を定めるために使用されている方法を記述することは役に立ちます。境界が視覚的に明確ではなく、境界を定めるために使用されている方法がより一般的でない場合は具体的な詳細を規定することを推奨します。これらを記述することができる方法のいくつかの例が次に挙げられます:
  • アウトオブバウンズは[アウトオブバウンズを定める方法を挿入、例えば、白杭、線、フェンス]により定められる。
  • [ホール番号を明記]の左の境界は[場所を明記、例えば道路上の]白いペイント[ラインまたは点]のコース側の縁により定められる。
  • [ホール番号を明記]の間にあるコース管理区域はその区域を取り囲んでいるフェンスによって定められたアウトオブバウンズである。
アウトオブバウンズを定めることについてのさらなる情報はセクション2A5B(1)を参照してください。
A-2
壁、道路、他の物を使う場合の境界の明確化
目的 定義「アウトオブバウンズ」は、境界が壁、道路、他の物によって定められる場合、委員会はその境界縁を定めるべきであることを明確にしています。 境界を壁を越えたときと定めるのか、代わりに壁のコース側の縁を境界として使うのか、その壁の性質や状態によって、定めるのがよいでしょう。 ローカルルールひな型 A-2.1 「[物を特定する、例えば、壁や道]のコース側の縁がコースの境界を定める。」 ローカルルールひな型 A-2.2 コースの境界を定めている[物を特定する、例えば、壁や道]を越えたときに、球はアウトオブバウンズとなる。」 ローカルルールひな型 A-2.3 「[ホール番号を明記]の境界は[物や特徴の説明を挿入]により定められる。」
A-3
境界フェンスは異なった方法で扱われる
目的 フェンスにより定められる場合、その境界の縁は地表レベルのフェンスポスト(支柱を除く)のコース側の点を結ぶ線によって定められ、これらのフェンスポストはアウトオブバウンズとなります。しかし、委員会はそのフェンスの特徴や、そのフェンスを取り囲む植物により異なった方法で境界フェンスを扱うことを選択することができます。 委員会は線や杭に関連する境界を定める方法を変えることはできません。 ローカルルールひな型 A-3 「球が(ホール番号を明記)フェンス(支柱を除く)を地表レベルで越えた場合、その球はアウトオブバウンズとなる。」目的 フェンスにより定められる場合、その境界の縁は地表レベルのフェンスポスト(支柱を除く)のコース側の点を結ぶ線によって定められ、これらのフェンスポストはアウトオブバウンズとなります。フェンスにより定められる場合、その境界の縁は地表レベルのフェンスポスト(支柱を除く)のコース側の点を結ぶ線によって定められ、これらのフェンスポストはアウトオブバウンズとなります。 委員会は線や杭に関連する境界を定める方法を変えることはできません。 ローカルルールひな型 A-3 「球が(ホール番号を明記)フェンス(支柱を除く)を地表レベルで越えた場合、その球はアウトオブバウンズとなる。」
A-4
コース内のアウトオブバウンズ
目的 コースのデザイン、あるいは安全上の理由で、委員会は特定のホールのプレー中にコースの特定の部分をアウトオブバウンズと規定することを選ぶことができます。 そのことは、プレーヤーがプレーしているホールからコースの別の部分へ向けてプレーすること、またコースの別の部分からプレーしているホールに向けてプレーすることを止めるために行われます。例えば、ドッグレッグのホールで、プレーヤーが別のホールのフェアウェイに向けて球をプレーすることでドッグレッグをショートカットすることを防ぐためにコース内のアウトオブバウンズが使われるでしょう。 しかし、球が境界を再度横切って同じコースの部分に止まったにもかかわらず、境界を一度横切った球はアウトオブバウンズであるというローカルルールは認められません。球はアウトオブバウンズに止まったときにだけアウトオブバウンズとなるからです。 ローカルルールひな型 A-4 「[ホール番号を明記]のプレー中、[アウトオブバウンズを定める方法の説明を挿入、例えば、白杭]により定められるそのホールの[場所やサイドを明記]はアウトオブバウンズである。 これらの[アウトオブバウンズを定めるために使用される物を明記、例えば、杭]は[ホール番号を明記]のプレー中は境界物である。他のすべてのホールに対しては、それらは[動かせない/動かせる]障害物である。」
A-5
公道がコース内を通り抜けている場合のアウトオブバウンズ
目的 公道がコース内を通り抜けている場合、通常その公道はアウトオブバウンズと定められます。そのことで、その道路自体に止まった球はアウトオブバウンズとなるにもかかわらず、道路を挟んだ一方からプレーされた球が、その道路を挟んだ反対側のインバウンズに止まることが起き得ます。 委員会がそうした状況について異なる扱いをすることが公正ではない、あるいは危険であると考える場合、道路を挟んだどちらか一方からプレーされ、その道路を挟んだ反対側に止まった球はアウトオブバウンズであると規定するローカルルールを採用することができます。 道路が特定のホールを横断していて、プレーヤーが通常のプレーにおいてその道路を挟んだ反対側へその道路を越えてプレーしなければならない場合、委員会は、このローカルルールはそのホールのプレー中にはその道路に適用しないことを明記すべきです。 ローカルルールひな型 A-5 「道路[その道路やプレーに影響するホールを特定]上に止まった、またはその道路を越えた球は、他のホールに対してインバウンズとなるコースの他の部分に止まったとしても、アウトオブバウンズである。」
A-6
アウトオブバウンズを示す杭
目的 アウトオブバウンズが遠くからは見えないかもしれない地面の線、堀、あるいは別の方法によって定められる場合、委員会はプレーヤーが遠くからでも境界の縁がどこであるのか分かるようにするために、その境界に沿って杭を設置することができます。 境界物を動かすことはできず、罰なしの救済は通常与えられませんが、委員会は次のローカルルールひな型を通じてそうした杭からの罰なしの救済を規定することができます。また、委員会はそうした杭のステータスも明確にすべきでしょう。委員会がその杭を障害物として定めた場合、その杭は動かせない障害物、または動かせる障害物として定めることができます。 そうした杭には、コース上の他の境界杭とは異なるマーキングをすることを推奨します。例えば、そうした目的のために白杭の上部を黒で塗った杭を使うことができるでしょう。 ローカルルールひな型 A-6 「[境界を特定。例えば、地面に塗った白線]によって境界が定められる場合、白杭の上部を黒で塗った杭が見えるように設置されている。そうした杭は[動かせない/動かせる障害物である。」
B

ペナルティーエリア

B-1
ペナルティーエリアを定める
目的 委員会がコースのペナルティーエリアを定めることができる方法は数多くあり、その目的で使用することができるローカルルールひな型の完全なリストを規定することは必要ない、あるいは不可能です。 ローカルルールでペナルティーエリアを定めるときに重要なことは明確に、具体的に規定することです。 ペナルティーエリアの縁を杭や線を使ってマーキングすることは良い慣行ですが、ペナルティーエリアの縁を物理的な特徴と言葉を使うことによってスコアカードへの記載やローカルルールで定めることができる場合もあります。言葉によって定めるのは、そのペナルティーエリアの縁がどこから始まるのかについて疑問が生じることがまずない場合だけとすべきです。 いくつかの例は次の通りです:
  • [ホール番号を明記]番ホールのレッドペナルティーエリアはアウトオブバウンズの境界縁まで及び、そのレッドペナルティーエリアの縁はそのアウトオブバウンズの境界縁と一致する。
  • [ホール番号を明記]番ホールの片側だけ定められているレッドペナルティーエリアは無限に及ぶ。
  • すべての砂漠区域はレッドペナルティーエリアであり、そのレッドペナルティーエリアの縁は芝生と砂漠の境目である。
  • すべての溶岩区域はレッドペナルティーエリアである。
  • 人工の壁が湖やその他の水域を取り囲んでいる場合、そのペナルティーエリアはその壁の外側の縁によって定められる。
一つのペナルティーエリアが複数のホールのプレーに対して関連する可能性がある場合、委員会は一つのホールのプレー中はそのホールの挑戦性を維持するためにイエローペナルティーエリアとして定めることを選択できます。しかし、ラテラル救済が適切である他のすべてのホールのプレーに対してはそのペナルティーエリアをレッドとして定めるローカルルールを制定することができます。
  • 「[ホール番号を明記]番ホールのプレー中は、[他のホール番号を明記]番ホールのイエローペナルティーエリアはレッドペナルティーエリアとしてプレーする。」
  • 「[ホール番号を明記]番ホールのイエローペナルティーエリアは、すべての他のホールをプレーする場合はレッドペナルティーエリアとしてプレーする。」
ペナルティーエリアを定めることについてのさらなる情報はセクション2C5B(2)を参照してください。
B-2
レッドペナルティーエリアの反対側での救済
目的 規則17.1ではプレーヤーにラテラル救済を受けるか、あるいは球がレッドペナルティーエリアの縁を最後に横切った地点に基づき、後方線上の救済を受けるかの選択肢を与えています。しかし、場合によっては(例えば、レッドペナルティーエリアの場所がコースの境界のすぐ隣であることによって)、そうした選択肢はストロークと距離の救済を受ける以外に合理的な選択肢とはならないこともあります。 委員会は規則17.1dに基づく追加の救済の選択肢として、そのレッドペナルティーエリアの反対側でラテラル救済を受けることを認めるローカルルールを使うことができます。 追加の救済を認めるローカルルールを検討する場合には:
  • 委員会はそのローカルルールがないとプレーヤーが著しい不利益を受ける可能性がある状況においてはそのローカルルールを使うことを検討すべきです。そうした例を2つ挙げると:
    • そのホールに沿って境界がペナルティーエリアの縁と一致しているために、球がその境界側を最後に横切ってペナルティーエリアに入った場合、プレーヤーはストロークと距離に基づいてプレーし直す以外には現実的な救済が望めない場合。
    • 球がペナルティーエリアの縁を最後に横切った地点について疑問が生じる可能性があるようなペナルティーエリアの配置であり、そのペナルティーエリアのどちら側で球が最後にその縁を横切ったのかの決定が救済を受ける場所に大きく影響する場合。比較的幅の狭いペナルティーエリアの片側がブッシュや深いラフに隣接していて、反対側がフェアウェイである場合に適用する。
  • 委員会はこのローカルルールをコースのすべてのレッドペナルティーエリアに適用するのではなく、ローカルルールを適用する特定のペナルティーエリアの場所を指定することを推奨します。規則17.1dに基づく通常のラテラル救済を受ける場合に比べて、レッドペナルティーエリアを横断して反対側でラテラル救済を受けてプレーする方がプレーヤーにとってより有利になることがあります。単にプレーヤーを有利にさせることを目的に、このローカルルールを採用するべきではありません。
  • この選択肢が利用できる場合、杭の上側に異なる色を付けるといったような特別な方法でペナルティーエリアをマーキングしておくことが望ましいでしょうし、そのことをローカルルールで規定すべきです。
  • このローカルルールを使う代わりに、委員会は1または複数のドロップゾーンを設けることに決めることができます(ローカルルールひな型E-1参照)。
ローカルルールひな型 B-2.1 「プレーヤーの球がペナルティーエリアにある場合(たとえ球が見つかっていなくても、ペナルティーエリアにあることが分かっている、または事実上確実である場合を含む)、そのプレーヤーはそれぞれ1罰打で規則17.1dに基づく選択肢の一つを使って救済を受けることができる。 あるいは、その球が[ホール番号と場所を明記]のレッドペナルティーエリアの縁を最後に横切った場合、 1罰打の追加の選択肢として、そのプレーヤーは元の球か別の球をそのペナルティーエリアの反対側にドロップすることができる:
  • 基点:そのペナルティーエリアの反対側の縁の上に推定した地点(ホールまでの距離は元の球がそのレッドペナルティーエリアの縁を最後に横切った地点からホールまでの距離と同じで、 その推定された2つの地点を結ぶ直線がそのペナルティーエリアの外側を横切ってはならない)。
  • 基点から計測する救済エリアのサイズ:2クラブレングスしかし、次の制限がある:
  • 救済エリアの場所に関する制限
    • 基点よりホールに近づいてはならない。
    • 同じペナルティーエリア以外であればどのコースエリアでもよい。しかし、
    • 基点から2クラブレングス以内にコースエリアが複数ある場合、球はその球を救済エリアにドロップしたときに最初に触れたのと同じコースエリアの救済エリアに止まらなければならない。
ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰。 ローカルルールひな型 B-2.2 ローカルルールひな型B-2.1が適用となるが、第二段落に次の修正を伴う: 「または、球がコースの境界と一致するペナルティーエリアの縁を最後に横切った場合、1罰打の追加の救済の選択肢として、そのプレーヤーは元の球か別の球をそのペナルティーエリアの反対側にドロップすることができる。」
B-3
ペナルティーエリアの中にある球についての暫定球
目的 規則18.3に基づき、球がペナルティーエリアの中にあることが分かっている、または事実上確実な場合、プレーヤーは暫定球をプレーすることが認められません。 しかし、稀なケースでは、ペナルティーエリアのサイズ、形状、場所が次のような場合があります:
  • プレーヤーは球がペナルティーエリアの中にあるのを、見ることができない。
  • プレーヤーがストロークと距離の罰、または規則17の別の選択肢のいずれかに基づいて別の球をプレーする前に球を捜しに行かなければならない場合、プレーを不当に遅らせてしまう。
  • 元の球が見つからない場合、その球がペナルティーエリアの中にあることが分かっている、または事実上確実であるだろう。
そうした状況について、委員会は時間節約のために規則18.3を修正することを選ぶことができます:
  • 規則18.3aはプレーヤーが規則17.1d(1)規則17.1d(2)、あるいはレッドペナルティーエリアについて規則17.1d(3)に基づき、球を暫定的にプレーできるように修正されます。
  • 規則18.3b規則18.3cは、このローカルルールひな型で規定しているように、そうした暫定球をどのような場合にプレーし続けなければならないのか、プレーし続けることができるのか、また、放棄されるのかを規定するように修正されます。
ローカルルールひな型 B-3 「プレーヤーの球が[場所を特定]のペナルティーエリアの中にあるかどうか分からない場合、そのプレーヤーは次のように修正される規則18.3に基づいて暫定球をプレーすることができる: 暫定球をプレーするとき、プレーヤーはストロークと距離の救済の選択肢(規則17.1d(1)参照)、後方線上の救済の選択肢(規則17.1d(2)参照)、あるいはレッドペナルティーエリアの場合、ラテラル救済の選択肢(規則17.1d(3)参照)を使うことができる。このペナルティーエリアについてドロップゾーンが利用できる場合(ローカルルールひな型E-1参照)、プレーヤーはその救済の選択肢も使うことができる。 プレーヤーがこの規則に基づいて暫定球をプレーしたならば、そのプレーヤーは元の球について規則17.1に基づくさらなる選択肢を使うことはできない。 その暫定球がいつプレーヤーのインプレーの球になるのか、その暫定球を放棄しなければならないのか、あるいは放棄することができるのかについての決定は、規則18.3c(2)規則18.3c(3)が適用される。ただし、次の場合を除く:
  • 元の球が3分の捜索時間内にペナルティーエリアの中で見つかった場合。プレーヤーは次のどちらかを選択することができる:
    • そのペナルティーエリアの中にある元の球をあるがままにプレーし続ける。この場合、暫定球をプレーしてはならない。暫定球が放棄される前にその暫定球に対して行ったすべてのストローク(行ったストロークと単にその球をプレーしたことに対する罰打を含む)はカウントしない。または、
    • 暫定球でのプレーを続ける。この場合、元の球をプレーしてはならない。
  • 元の球が3分の捜索時間内に見つからない、あるいはペナルティーエリアの中にあることが分かっている、または事実上確実な場合。その暫定球がプレーヤーのインプレーの球となる。
ローカルルールの違反の罰:一般の罰
B-4
水路をジェネラルエリアとして定める
目的 通常、水路が水を含んでいない場合(雨期を除いては乾いている排水路や貯留区域など)、委員会はそうした区域をジェネラルエリアの一部と定めることができます。 また、委員会はそうした水路が水を含む時期の間はペナルティーエリアとしてマーキングするのか、あるいはジェネラルエリアのままにしておくのか(その場合、そこに集まる水は一時的な水として扱われる)を選択することもできます。しかしながら、通常は水を含む区域は年間を通じてペナルティーエリアとしてマーキングすべきです。 どのようなときに水路を異常なコース状態として定めることができるのかについては、ローカルルールひな型F-20を参照してください。 ローカルルールひな型 B-4.1 「[どこにあるのかの詳細]にある[特定の水路と場所を説明。例えば、6番ホールの溝]はジェネラルエリアの一部として扱われ、ペナルティーエリアではない。」 ローカルルールひな型 B-4.2 「すべての[特定の種類の水路を説明。例えば、コンクリート製の排水路]はジェネラルエリアの一部として扱われ、ペナルティーエリアではない。」
B-5
ペナルティーエリアがバンカーの隣にある場合の特別な救済
目的 レッドペナルティーエリアの縁の一部がバンカーに近接しているために、規則17.1d(3)に基づいてラテラル救済を受けるプレーヤーが球をそのバンカーの中にドロップすることが必要となる特定のホールがあるかもしれません。 そうした場合、委員会はプレーヤーが1罰打で、ジェネラルエリアに設置されたドロップゾーンで救済を受けることができる追加の救済の選択肢を与えることを選ぶことができます。 ローカルルールひな型 B-5 「このローカルルールは次の場合に追加の救済の選択肢としてドロップゾーンを使うことを認めます:
  • プレーヤーの球が[場所を特定]のレッドペナルティーエリアの中にあり(見つからなかったとしても、その球がペナルティーエリアにあることが分かっている、または事実上確実である場合を含む)、[適用できるのであれば]。
  • [その球が特別にマーキングされた2本の杭の間などそのペナルティーエリアの縁を横切らなければならない場所を明記]。
その場合、プレーヤーはそれぞれ 1罰打で次の救済の選択肢がある:
  • プレーヤー規則17.1dの選択肢の一つに基づいて救済を受けることができる。
  • 追加の選択肢として、プレーヤーは球がそのレッドペナルティーエリアの縁を最後に横切った地点に最も近く、その地点よりもホールに近づかないドロップゾーンに球をドロップすることができる。そのドロップゾーンは規則14.3に基づく救済エリアである。
ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
C

バンカー

C-1
バンカーの縁の明確化
目的 長年の使用による摩耗やバンカーがジェネラルエリアやペナルティーエリアの砂地の区域と交わり合うことにより、バンカーの縁を決めることが困難となるかもしれない場合、委員会はそのバンカーの縁を定める必要があるでしょう。これらを記述することができる方法のいくつかの例が次に挙げられます:
  • [場所とホール番号を明記、例えば、15番のグリーンの左側]にあるバンカーの縁は地表レベルの[色を挿入]の杭の外側の縁によって定められ、その杭自体はバンカー内となる。この杭は動かせる障害物である。
  • [場所とホール番号を明記]にあるバンカーの縁は砂にペイントされた[色を挿入]の線によって定められる。
  • [場所とホール番号を明記]の右側のバンカーの縁は砂に掘られた溝によって定められる。
  • 整えられている(例えば、均されている)砂の区域はバンカーの一部とみなされる。
バンカーについてのさらなる情報はセクション2D5B(3)を参照してください。
C-2
砂の区域のステータスの変更
目的 定義「バンカー」では委員会がローカルルールによってバンカーとして作られた砂のエリアをジェネラルエリアの一部として定めたり、あるいはバンカーとして作られていない砂のエリアをバンカーとして定めることができると規定しています。 ローカルルールひな型 C-2.1 バンカーとして作られた砂のエリアをジェネラルエリアの一部として定める: 「[ホールや場所の詳細]の作られた砂のエリアはジェネラルエリアの一部であり、バンカーではない。」 ローカルルールひな型 C-2.2 バンカーとして作られていない砂のエリアをバンカーとして定める: 「[ホールや場所の詳細]の作られていない砂のエリアはバンカーであり、ジェネラルエリアの一部ではない。」
C-3
バンカー内にない砂に類似する素材のステータスの明確化
目的 コースのバンカーには、粉砕された貝殻や溶岩の粉末のような砂に類似する素材を含むことがあります。そうした素材は、規則12を適用する場合は砂として扱われます (定義「バンカー」を参照)。 一貫性を持たせるために、委員会はコース上のどこであってもそうした素材を砂として扱うことを選ぶことができます。 ローカルルールひな型 C-3 バンカーのために使われる[粉砕された貝殻や溶岩の粉末など、素材を特定]はバンカー内にある場合とコース上のその他すべての場所にある場合の両方で砂として扱われる。そのことは、そうした素材はルースインペディメントではないことを意味する。パッティンググリーン上を除き(規則13.1c(1)参照)、プレーヤーはそうした素材を取り除くことによってストロークに影響する状態改善してはならない。」
C-4
バンカー練習場をジェネラルエリアの一部と宣言する
目的 コースの境界内に練習で使うためのバンカーがある場合、そうした練習用のバンカーは定義通りバンカーとしてのステータスを失っていません。しかしながら、プレーヤーたちは練習用のバンカーを頻繁にはならさないので、その状態は非常によくない場合があります。委員会がプレーヤーに救済を与えたいと願う場合、そのバンカーを修理地として、そしてジェネラルエリアの一部であると定めたり、マークすることができます。そうすることでプレーヤーはそのバンカーの外で罰なしの救済を受けることができるようになります。 ローカルルールひな型 C-4 「[特定の場所を明記]の練習用のバンカー修理地であり、ジェネラルエリアの一部である。規則16.1bに基づく罰なしの救済を受けることができる。」
D

パッティンググリーン

D-1
パッティンググリーンの縁の明確化
目的 エプロンの刈高と比較してパッティンググリーンの刈高との違いを識別できないことによって球がパッティンググリーン上にあるのかどうかをプレーヤーが決定することが難しい場合があります。このような場合、委員会はペイントされた線や点を使ってパッティンググリーンの縁を定めることを選ぶことができます。 ローカルルールひな型 D-1 パッティンググリーンの縁は[線や点を挿入]によって定められる。この点または線はパッティンググリーンの[内][外]側であり、この点または線からの罰なしの救済を受けることはできない。」
D-2
臨時のパッティンググリーンを使用している場合のパッティンググリーンのステータス
目的 何かしらの理由(例えば、悪天候により、あるいは改修やメンテナンスに関連した理由)で、パッティンググリーンが使えないこともあるでしょう。そうした場合、委員会は臨時のパッティンググリーンを用意して、その臨時のパッティンググリーンをそのホールで使うパッティンググリーンとして定めるローカルルールを採用したいと思うでしょう。臨時のパッティンググリーンに取って代わられたパッティンググリーンは、もはやプレーヤーがプレーしているホールのパッティンググリーンではないので、自動的に目的外グリーンとなります。 ローカルルールひな型 D-2 「[ホール番号を挿入]番ホールでは、[説明を挿入。例えば、白線で囲まれたフェアウェイの区域]によって定められる臨時のパッティンググリーンパッティンググリーンとして使用される。臨時のパッティンググリーンに取って代わられたパッティンググリーン目的外グリーンであり、障害が生じる場合には規則13.1fに基づく罰なしの救済を受けなければならない。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰。」
D-3
スタンスの障害のみの場合に目的外グリーンからの救済を禁止する
目的 委員会はスタンスだけが障害となっている場合に、プレーヤーが目的外グリーンからの救済を受けさせたくない状況もあるでしょう。例えば、次の場合:
  • いくつかのパッティンググリーン近くには深いラフがあり、委員会はプレーヤーにそうした区域で救済を受けさせることは公正でないと考える。または、
  • 2つの別々のホールのために大きなひとつのグリーンがパッティンググリーンとして使われているが、委員会はそのグリーンを分割することに決めている。また、委員会はプレーしているホールのパッティンググリーン上に球があるプレーヤーのスタンスが他のホールのパッティンググリーン上となる場合に、救済を受けることを求めないことを選ぶこともできる。
ローカルルールひな型 D-3.1 規則13.1fは次のように修正される: 目的外グリーンがプレーヤーのスタンスにだけ障害となっている場合、障害は存在しない。」 ローカルルールひな型 D-3.2 規則13.1fは次のように修正される: プレーヤーの球が[ホール番号を明記]番ホールのパッティンググリーン上にある場合、プレーヤーのスタンスが[ホール番号を明記]番ホールのパッティンググリーン上にかかっても障害は存在しない(逆の場合も同様)。」
D-4
目的外グリーンのフリンジからのプレーを禁止する
目的 特定のホールでプレーされた球がしばしば近くの別のホールのグリーン上に止まる場合:
  • 規則13.1fに基づき、その目的外グリーンから救済を受ける場合、完全な救済のニヤレストポイントは通常そのグリーンに隣接するエプロンやフリンジとなる。
  • そのエプロンやフリンジは、その結果として損傷することがある。
そうした損傷を防ぐために、委員会はプレーヤーに規則13.1fに基づき、目的外グリーンとエプロンやフリンジの両方からの障害を避けられる修正した完全な救済のニヤレストポイントを参照して、あるいはドロップゾーン(ローカルルールひな型E-1参照)を使って救済を受けることを求めることを選ぶことができます。 ローカルルールひな型 D-4.1 「[ホール番号を明記]番ホールをプレーする場合、球が[ホール番号を明記]番ホールのパッティンググリーン上に止まる、あるいはそのパッティンググリーンがプレーヤーのスタンスや意図するスイング区域の障害となることでプレーヤーが規則13.1fに基づいて救済を受けなければならないとき:
  • この救済を受けるために使う救済エリアを見つけるとき、[ホール番号を明記]番ホールのパッティンググリーンにはそのパッティンググリーンの縁から[2クラブレングスなどの距離を明記]以内のフェアウェイの区域を含むと定められる。
  • そのことは、完全な救済のニヤレストポイントはそのパッティンググリーンに加えて、その区域からの障害も避けなければならないことを意味する。
ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰 ローカルルールひな型 D-4.2 目的外グリーンは[目的外グリーンの縁からの距離/目的外グリーン周辺の区域を明記]を含むものとして扱われる。プレーヤーに規則13.1fに基づく目的外グリーン(この拡大された区域を含む)からの障害がある場合、そのプレーヤーは罰なしの救済を受けなければならない。 [その区域がプレーヤーのスタンスだけに障害となる場合、障害は存在しない。] ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
D-5
練習グリーンや臨時のパッティンググリーンのステータス
目的 目的外グリーンには定義上パッティング用やピッチング用の練習グリーンを含みますが、委員会はローカルルールでそうした練習グリーンからプレーすることを認めることを選ぶことができます(そうしたグリーンに球があるプレーヤーはそこからプレーしなければならないことを意味します)。 ホールのための臨時のパッティンググリーンは、使われていないときには通常ジェネラルエリアの一部ですが、委員会はそのステータスを明確にする、あるいは目的外グリーンと宣言したいと思うでしょう。また、委員会は練習グリーンや臨時のグリーンをプレーヤーが規則16.1bに基づいて罰なしの救済を受けることができる修理地と定めることもできます。 ローカルルールひな型 D-5.1 「[そのグリーンがどこにあるのかの詳細を挿入]にある練習グリーンは目的外グリーンではないので、規則13.1fに基づく罰なしの救済を受けることは要求されず、またその救済を受けることも認められない。」 ローカルルールひな型 D-5.2 「[そのグリーンがどこにあるのかの詳細を挿入]にある臨時のグリーンは、使われていないときであっても目的外グリーンであり、規則13.1fに基づく救済を受けなければならない。」 ローカルルールひな型 D-5.3 「[そのグリーンがどこにあるのかの詳細を挿入]にある練習グリーンは目的外グリーンではなく、規則13.1fに基づく罰なしの救済を受ける必要はないが、その練習グリーンは修理地であり、プレーヤーは規則16.1bに基づき罰なしの救済を受けることができる。」
D-6
ダブルグリーンを2つの別々のグリーンに分割する
目的 2つのホールでパッティンググリーンとしての役割を果たすグリーンがコースにある場合、委員会はローカルルールでそのグリーンを2つの別々のグリーンに分割したいと思うでしょう。そうする場合、そのグリーンの誤った部分(違うホールのグリーン)に立つプレーヤーは規則13.1fに基づいて救済を受ける必要があります。その区分けを定める方法を特定すべきです。このローカルルールは、プレーヤーの球はそのグリーンの正しい部分(プレーしているホールのグリーン)にあるものの、そのプレーヤーのスタンスはそのグリーンの他の部分にある場合に、目的外グリーンがプレーヤーのスタンスだけに障害となっている場合は障害が生じていないことに修正することができます。 ローカルルールひな型 D-6 「[ホール番号を明記]番ホールと[ホール番号を明記]番ホールのためのグリーンは[色のついた杭など、方法を明記]によって分割される2つの別々のグリーンとみなされる。プレーしているホールのためではないグリーンの部分が障害となるプレーヤーは目的外グリーンの上にいるので、規則13.1fに基づき救済を受けなければならない。 [目的外グリーンがプレーヤーのスタンスだけに障害となる場合、障害は存在しない。] ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
E

特別な救済措置

E-1
ドロップゾーン
目的 ドロップゾーンは委員会が採用することができる特別な救済エリアです。ドロップゾーンで救済を受ける場合、プレーヤーは球をそのドロップゾーンの中にドロップし、その球をそのドロップゾーンの中に止めなければなりません。ドロップゾーンは、次のような場合に通常の救済の選択肢を使うプレーヤーに実際的な問題が生じるかもしれない場合に検討すべきです: 球をドロップゾーンにドロップする場合、次の点が適用となります:
  • 球をドロップする場合、プレーヤーはそのドロップゾーンの中に立つ必要はない。
  • プレーヤーがドロップゾーンを使うことにした場合、救済エリアはそのドロップゾーンによって定められ、球はそのドロップゾーンの中にドロップされ、そのドロップゾーンの中に止まらなければならない(規則14.3参照)。
  • ドロップゾーンを地面に引いた線で定める場合、その線はそのドロップゾーンの内側となる。
委員会は特定の状況(例えば、大きなペナルティーエリア)に対して複数のドロップゾーンを設定することができます。この場合、委員会はどちらのドロップゾーンを使用するのか(例えば、最も近いドロップゾーン、ホールに近づかない最も近いドロップゾーン)を明記すべきです。 ドロップゾーンについてのさらなる情報はセクション2Iを参照して下さい。 ローカルルールひな型はドロップゾーンの最も一般的な使用の2つについて規定しています。しかしながら、これらは上述されている他の規則に対して必要に応じて修正して使用することができます。 ローカルルールひな型 E-1.1 このローカルルールひな型は、ペナルティーエリアからの救済を受けるための追加の選択肢として使われるドロップゾーンの例を扱っています。 「プレーヤーの球が[場所を特定]にある[使用を制限する場合は色を特定]ペナルティーエリアの中に球がある場合(見つかっていないが、球がそのペナルティーエリアにあることが分かっている、または事実上確実である場合を含む)、プレーヤーには次の選択肢があり、それぞれ1罰打で:
  • そのプレーヤーは規則17.1に基づき救済を受けることができる。
  • 追加の選択肢として、そのプレーヤーは元の球か別の球を[ドロップゾーンを定める方法と設置した場所を説明]にあるドロップゾーンにドロップすることができる。このドロップゾーンは規則14.3に基づく救済エリアである。
ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰 ローカルルールひな型 E-1.2 このローカルルールひな型は、広い範囲の修理地などの異常なコース状態からの救済を受けるための追加の選択肢として使われるドロップゾーンの例を扱っています。 「プレーヤーの球が[場所を特定]にある修理地の中にある場合(見つかっていない球がその修理地にあることが分かっている、または事実上確実である場合を含む)、プレーヤーには次の救済の選択肢がある:
  • そのプレーヤーは規則16.1に基づいて救済を受けることができる。
  • 追加の選択肢として、そのプレーヤーは元の球か別の球を[ドロップゾーンを定める方法と設置した場所を説明]にあるドロップゾーンにドロップすることによって罰なしの救済を受けることができる。このドロップゾーンは規則14.3に基づく救済エリアである。
ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰 ローカルルールひな型 E-1.3 このローカルルールひな型は、ペナルティーエリアからの救済を受けるために選ぶことができる唯一の選択肢(ストロークと距離を除く)として使われるドロップゾーンの例を扱っていますが、上記で言及されたその他の規則についても採用することができます。 「プレーヤーが[場所を特定]にある[使用を制限する場合は色を特定]ペナルティーエリアの中にある場合(見つかっていないがそのペナルティーエリアにあることが分かっている、または事実上確実である場合を含む)、プレーヤーにはそれぞれ 1罰打で次の救済の選択肢がある:
  • プレーヤーは規則17.1d(1)に基づいてストロークと距離の救済を受けることができる。
  • プレーヤーは元の球か別の球を[ドロップゾーンを定める方法と設置した場所を説明]にあるドロップゾーンにドロップすることができる。このドロップゾーンは規則14.3に基づく救済エリアである。
プレーヤーは規則17.1d(2)規則17.1d(3)に基づいて救済を受けてはならない。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
E-2
球をふくこと
目的 地面の状態により、球に泥がつくことになる可能性がある場合、委員会はプレーヤーがジェネラルエリアで球をマークして拾い上げ、ふき、リプレースすることを認めることを選ぶことができます。そうした救済はコースの必要な部分に限定されるべきです。 プリファードライのローカルルール(ローカルルールひな型E-3)はジェネラルエリアでフェアウェイの芝の長さ以下の区域においてのみ使うことを意図していますが、このローカルルールはジェネラルエリア全域で、あるいは特定の区域に限定して使うことができます。委員会はフェアウェイでプリファードライを認めるローカルルールとジェネラルエリアのどこであっても球をふくことを認めるローカルルールの両方を使うことができます。 ストロークプレーのラウンドが始まった後にこのローカルルールを施行することは認められません。そうしてしまうと、プレーする残りのホールが多いプレーヤーにより長い時間そのローカルルールを使う利益を与えてしまうからです。このローカルルールは、ストロークプレー以外のマッチが始まった後でも、相手同士は平等な利益を受けるので、プレーするホールとホールの間で施行することができます。 ハンディキャップ申請用に提出するスコアとするためにどのようなときにどうやってこのローカルルールを使うことができるのかについてのガイダンス(例えば、フェアウェイだけに限定しなければならないかどうか)は、ワールドハンディキャップシステムの出版物や、自分の地域を管轄するハンディキャップ団体が規定するその他のガイダンスに収録されている規定や推奨事項を参考にしてください。 ローカルルールひな型 E-2 「[ジェネラルエリア、6番ホール、フェアウェイの長さかそれ以下に刈られたジェネラルエリアなど、区域を特定]にプレーヤーの球がある場合、罰なしに、その球を拾い上げ、ふき、リプレースすることができる。プレーヤーは拾い上げる前にその球の箇所をマークしなければならず(規則14.1参照)、その球は元の箇所にリプレースしなければならない(規則14.2参照)。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
E-3
プリファードライ
目的 一時的に異常な状態がフェアなプレーの障害となる場合、その影響を受けたコースの部分を修理地と定めることができます。しかし、大雪、春の雪解け、長雨、猛暑などの悪条件は時としてコースを損傷したり、芝刈りの重機の使用を妨げることがあります。 そうした状態がコースの広範囲に及ぶ場合、委員会はフェアプレーを可能とし、フェアウェイの一部や全部を保護することができるようにする「プリファードライ」のローカルルールを採用することを選ぶことができます。そうしたローカルルールは状態が回復したならば速やかに撤回すべきです。 このローカルルールをジェネラルエリアのフェアウェイ以外の場所で使うことは、このローカルルールがなかったならば球がアンプレヤブルとなるかもしれない区域(ブッシュや樹木の中など)からプレーヤーが罰なしに救済を受ける結果となり得るので、推奨されません。 コース全体が湿っているような状態で球に泥がつく原因となる可能性がある場合、「プリファードライ」のローカルルールを使用するのではなく、委員会はプレーヤーにジェネラルエリアではその球をマークして拾い上げ、ふいてリプレースするのを認めることを選択することもできます(ローカルルールひな型E-2参照)。 ストロークプレーのラウンドが始まった後に、プリファードライのローカルルールを施行することは認められません。そうしてしまうと、プレーする残りのホールが多いプレーヤーにより長い時間そのローカルルールを使う利益を与えてしまうからです。このローカルルールは、ストロークプレー以外のマッチが始まった後でも、相手同士は平等な利益を受けるので、プレーするホールとホールの間で施行することができます。 ハンディキャップ申請用に提出するスコアとするためにどのようなときにどうやってこのローカルルールを使うことができるのかについてのガイダンス(救済エリアのサイズやフェアウェイだけで使うことができるのかどうかを含め)は、ワールドハンディキャップシステムの出版物や、自分の地域を管轄するハンディキャップ団体が規定するその他のガイダンスに収録されている規定や推奨事項を参考にしてください。 ローカルルールひな型 E-3 「プレーヤーの球の一部がジェネラルエリアのフェアウェイの長さかそれ以下に刈られた部分[あるいは、「6番ホールのフェアウェイ」など区域を特定]に触れている場合、そのプレーヤーは元の球か別の球を次の救済エリアにプレースし、その救済エリアからプレーすることで1度だけ罰なしの救済を受けることができる:
  • 基点:元の球の箇所。
  • 基点から計測する救済エリアのサイズ::基点から[1クラブレングス、1スコアカードレングス、6インチなど、救済エリアのサイズを特定]。しかし、次の制限がある:
  • 救済エリアの場所に関する制限
    • 基点よりホールに近づいてはならない。
    • ジェネラルエリアでなければならない。
このローカルルールに基づいて処置するとき、プレーヤーは球をプレースする箇所を選ばなければならず、規則14.2b(2)規則14.2eに基づいて球をリプレースする手続きを使わなければならない。しかし規則14.2eを適用することに関しては、そのプレーヤーは一度その球をインプレーにする意図を持って球を接地させて手放したのであれば、その球をプレーする箇所を選択したことになる。 このローカルルールに基づいて球がプレースされ、インプレーとなった後、プレーヤーがその後で救済を規定する他の規則に基づいて処置する場合、このローカルルールを再度使うことができる。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
E-4
エアレーションホールからの救済
目的 エアレーションホールは、管理スタッフが作った穴、または規則13.1cのパッティンググリーン上の損傷という意味の範疇には含まれません。したがって、プレーヤーはパッティンググリーン上でエアレーションホールを修理したり、ジェネラルエリアやパッティンググリーンでエアレーションホールからの罰なしの救済を受けることができませんが、そうした穴は適正なゲームのプレーの障害になることがあります。 委員会がエアレーションホールを修理地と宣言する場合には、プレーヤーが完全な救済を受けることは実際的ではない、あるいは不可能となるでしょう。したがって、エアレーションホールが球のライに著しく障害となるかもしれない場合、委員会は、エアレーションホールの中にある、または触れている球に対して救済を与えることを選ぶことができます。このローカルルールはエアレーションホールが著しい障害とはならない程度に回復した場合には撤回すべきです。 ローカルルールひな型 E-4 「プレーヤーの球がエアレーションホールの中にあるか、エアレーションホールに触れている場合: (a) ジェネラルエリアにある球。プレーヤーは規則16.1bに基づき救済を受けることができる。その球が別のエアレーションホールの中に止まった場合、プレーヤーはこのローカルルールに基づき再度救済を受けることができる。 (b) パッティンググリーン上にある球。プレーヤーは]規則16.1dに基づき救済を受けることができる。 しかし、エアレーションホールがプレーヤーのスタンスや意図するスイング区域にだけ障害となっている場合や、パッティンググリーン上でプレーヤーのプレーの線上にあるときには障害は存在しない。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
E-5
紛失球やアウトオブバウンズの球についてストロークと距離に代わる選択肢
目的 暫定球をプレーしなかった場合、アウトオブバウンズの球や見つからなかった球についてストロークと距離の救済を受ける必要があるプレーヤーにはプレーのペースについて著しい問題が生じる結果となることがあります。このローカルルールの目的は、直前のストロークを行った場所に戻らずにプレーヤーがプレーを続けることができるようにする追加の救済の選択肢を委員会が規定することを認めることです。 このローカルルールはゴルファーがカジュアルラウンドや仲間内のコンペでプレーする一般的なプレーに適しています。このローカルルールは高い技量を持つプレーヤーに限定された競技会(つまり、プロフェッショナルやエリートアマチュアの競技会)には妥当ではありません。ハンディキャップ申請用に提出するために受諾できるスコアとするためにどのようなときにどうやってこのローカルルールを使うことができるのかについてのガイダンスは、ワールドハンディキャップシステムの出版物や、自分の地域を管轄するハンディキャップ団体が規定するその他のガイダンスに収録されている規定や推奨事項を参考にしてください。 委員会がそうしたローカルルールを一般的なプレーでは使い、競技会では使わない場合、そのことはプレーが始まる前にすべてのプレーヤーに周知しておくべきです。 委員会はそうしたローカルルールをコース上のすべてのプレーに使ったり、あるいはそのローカルルールが特に役に立つと思われるいくつかの特定のホール(例えば、プレーヤーからはランディングエリアは見えず、暫定球をプレーすべきかどうか分からないかもしれない場合)に対して使うことができます。 この選択肢は、球が止まったと推定される地点やアウトオブバウンズとなった地点からプレーしているホールのフェアウェイの縁までの間で、ホールに近づかない広い区域の中にプレーヤーがドロップすることをできるようにします。 プレーヤーはこの救済の選択肢を使う場合には2罰打を受けます。そのことは、この救済はプレーヤーがストロークと距離の救済を受けていた場合に起きていたことに相当します。 このローカルルールはアンプレヤブルの球やペナルティーエリアの中にあることが分かっている、または事実上確実である球には使うことはできません。 暫定球をプレーした場合で、元の球も暫定球も見つからない場合、その後にこのローカルルールを見つからない暫定球に適用することができます。 ローカルルールひな型 E-5 「プレーヤーの球が見つかっていない、あるいはアウトオブバウンズであることが分かっている、または事実上確実な場合、そのプレーヤーはストロークと距離に基づいて処置するのではなく、次のように処置することができる。 2罰打を受け、プレーヤーはこの救済エリアに元の球か別の球をドロップすることによって救済を受けることができる(規則14.3参照): 推定した2つの基点 (a)球の基点:元の球が:
  • コース上に止まったと推定される地点。
  • アウトオブバウンズとなったときにコースの境界縁を最後に横切ったと推定される地点。
(b)フェアウェイの基点:球の基点に最も近く、しかし、球の基点よりホールに近づかない、プレーしているホールのフェアウェイの地点。 このローカルルールのために、「フェアウェイ」とはフェアウェイの長さかそれ以下に刈られたジェネラルエリアの区域を意味する。 球がフェアウェイまで届かないコース上で紛失したり、あるいはフェアウェイまで届かないコースの境界を最後に横切ったと推定される場合、フェアウェイの基点はフェアウェイの長さかそれ以下に刈られたプレーしているホールの芝の通路やティーインググラウンドであることがある。 基点に基づく救済エリアのサイズ::次の間のすべての場所:
  • ホールから球の基点を通る直線(加えて、その直線から外側へ2クラブレングスの範囲)。
  • ホールからフェアウェイの基点を通る直線(加えて、その直線からそのフェアウェイ側へ2クラブレングスの範囲)。
しかし、次の制限がある: 救済エリアの場所に関する制限
  • ジェネラルエリアでなければならない。
  • 球の基点よりホールに近づいてはならない。
プレーヤーがこのローカルルールに基づいて球をインプレーにしたならば:
  • 元の球はもはやインプレーの球ではなく、プレーしてはならない。
  • このことはたとえその球が3分の捜索時間(規則6.3b参照)が終了する前にコース上で見つかったとしても同じである。
しかし、元の球が次の場合には、プレーヤーは救済を受けるためにこの選択肢を使うことはできない:
  • その球がペナルティーエリアの中に止まったことが分かっている、または事実上確実である。
  • そのプレーヤーがストロークと距離に基づいて別の球を暫定的にプレーしていた(規則18.3参照)。
プレーヤーは見つかっていない、あるいはアウトオブバウンズであることが分かっている、または事実上確実である暫定球について救済を受けるためにこの選択肢を使うことができる。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰::規則14.7aに基づく一般の罰 。」
E-6
保護フェンスに対するプレーの線の救済
目的 フェンス(あるいは同様の保護用のスクリーン)は、あるホールにいるプレーヤーを別のホールからプレーされたショットから守るために使われることがあります。 そうしたフェンスが別のホールのプレー区域に近接している場合、委員会はプレーヤーがその別のホールでプレーしているときにそのフェンスがプレーの線上となった場合に、罰なしに、追加の救済の選択肢を与えるためにドロップゾーンを使うことを選ぶことができます。 フェンスから遠くに球があるプレーヤーがドロップゾーンを使うことでホールに近づくことがないように、球がそのドロップゾーンよりもホールに近い場合にだけ救済を受けることを認めるべきです。委員会がドロップゾーンの位置を決めるときには、こうした罰なしの救済が正当化されると考えられる状況にだけこの救済を利用できるようにするために、そのことを考慮に入れるべきでしょう。 ローカルルールひな型 E-6 「[ホール番号を特定]番ホールのプレー中に、[ホール番号を特定]番ホールにある保護フェンスがプレーヤーのプレーの線上となる場合プレーヤーは(場所を特定)にあるドロップゾーンに球をドロップし、そのドロップゾーンからその球をプレーすることによって罰なしの救済を受けることができる。 しかし、この救済はその球がそのドロップゾーンがある場所よりもホールの近くにあり、インプレーの場合にだけ認められる(規則14.3参照)。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
E-7
電気が流れる境界フェンスからの救済
目的 電気が流れるフェンスを境界物として使う場合、その境界フェンスから一定の距離内(例えば、2クラブレングス)にある球について罰なしの救済を与えるローカルルールが認められます。そうした状況では、プレーヤーの安全を確保するために、そのプレーヤーはそのフェンスから2クラブレングスを計測し、球をドロップするための、元の球があった場所からホールに近づかない、1クラブレングスの救済エリアが認められます。 ローカルルールひな型 E-7 「プレーヤーの球がコース上にあり、[特定の場所を明記]にあるホールの電気が流れる境界フェンスから[2クラブレングスなど、特定の距離]以内にある場合、プレーヤーは規則16.1の手続きを使って罰なしの救済を受けることができる。しかし、次の基点に基づく:
  • 基点はそのフェンスから[2クラブレングスなど、特定の距離]で、ホールと元の球の箇所の距離と等距離のところになる。」
ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
E-8
プレー禁止区域を定める
目的 委員会がプレーを禁止したいと思うコースの部分があるかもしれず、そうした場合にはプレーを禁止したい部分は異常なコース状態の一部かペナルティーエリアの一部のどちらかとして扱わなければなりません。 委員会はどのような理由であってもプレー禁止区域を使うことができます。例えば:
  • 野生生物、動物の住処、環境保護区を保護すること。
  • 若木、花壇、ターフナーセリ、芝の張替え区域、他の植栽区域への損傷を防止すること。
  • 危険からプレーヤーを保護すること。
  • 歴史的、または文化的な価値のある場所を保存すること。
プレー禁止区域とプレー禁止区域を明確に他と区別してマーキングする方法についてのさらなる情報はセクション2G5B(5)を参照してください。 ローカルルールひな型 E-8.1 「[その区域がある場所を明記。例えば、8番ホールのフェアウェイ右側]にあり、[その区域をマーキングする方法を明記。例えば、上部が緑の青杭]によって定められる区域はプレー禁止区域であり、異常なコース状態として扱われる。規則16.1fに基づき、そのプレー禁止区域による障害からの救済を受けなければならない。」 ローカルルールひな型 E-8.2 「[その区域をマーキングする方法と場所を明記。例えば、上部が緑の赤/黄杭]によって定められる[レッド/イエロー]ペナルティーエリアの中のこの区域はペナルティーエリアとして扱われるプレー禁止区域であり、規則17.1eに基づいてそのプレー禁止区域による障害からの救済を受けなければならない。」
E-9
アウトオブバウンズの区域をプレー禁止区域として定める
目的 プレーヤーはアウトオブバウンズから球をプレーすることはできませんが、例えば、コース上にある球をプレーするときに障害となる区域の中にある生長物をプレーヤーが損傷させないようにするためなど、委員会がプレー禁止区域と指定したいと思うアウトオブバウンズの区域があるかもしれません。そうした場合、プレーヤーの球はコース上にある一方で、そのプレーヤーの意図するスタンスがアウトオブバウンズのプレー禁止区域の中となったり、あるいはそのプレーヤーのスイングがプレー禁止区域の中の何かに触れる場合、そのプレーヤーは罰なしの救済を受けなければなりません。 ローカルルールひな型 E-9 「[区域を特定]はアウトオブバウンズであり、プレー禁止区域として定められる。プレーヤーの球がコース上にあり、そのプレー禁止区域の中の何かがプレーヤーの意図するスタンスやスイングの区域の障害となる場合、そのプレーヤーは規則16.1f(2)に基づいて罰なしの救済を受けなければならない。そのプレーヤーはその球をあるがままにプレーしてはならない。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
E-10
若木の保護
目的 プレーヤーがストロークを行う場合に若木への損傷を防ぐ援助をするために、委員会はそうした若木をプレー禁止区域と指定することを選ぶことができます。その場合:
  • プレー禁止区域と指定された木によって、規則16.1が定めている何らかの障害がプレーヤーに生じる場合、そのプレーヤーは規則16.1fに基づいて救済を受けなければなりません。
  • プレーヤーの球がペナルティーエリアの中にある場合、そのプレーヤーはそのペナルティーエリアの内側でこのローカルルールに基づいて罰なしの救済を受けるか、罰を受けて規則17.1に基づいて処置するかのどちらかをしなければなりません。
同様に、委員会は若木の集合を1つのプレー禁止区域としてマークすることができます。 あるいは、委員会は若木をプレーヤーが救済を受けることを要求されない異常なコース状態として定めることを選ぶことができます。 いずれの場合も、そうした木は杭、テープ、あるいは他の何かしらの明確な方法によって特定するべきです。 その木が生長し、この保護がもはや必要なくなった場合、委員会はこのローカルルールを撤回する、および/またはその木から識別用の物を取り除くべきです。 ローカルルールひな型 E-10.1 「[マーキングを特定]によって識別される若木はプレー禁止区域である:
  • プレーヤーの球がペナルティーエリア以外のコース上のどこかにあり、その球がそうした木の上にあったり、そうした木に触れていたり、あるいはそうした木がプレーヤーの意図するスタンスや意図するスイング区域の障害となる場合、そのプレーヤーは規則16.1fに基づいて救済を受けなければならない。
  • その球がペナルティーエリアの中にあり、プレーヤーの意図するスタンスや意図するスイング区域にそうした木による障害が生じている場合、そのプレーヤーは規則17.1eに基づいて救済を受けなければならない。
ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰 ローカルルールひな型 E-10.2 「[マーキングを特定]によって識別された若木は異常なコース状態である。プレーヤーは規則16.1に基づいて救済を受けることができる。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
E-11
送電線によって方向を変えられた球
目的 恒久的な高架の送電線がホールの合理的なプレーの障害となるかもしれない場合、委員会は球がその送電線(そして、塔、送電線を支えている支線や支柱)に当たった場合、そのストロークはカウントせずに、そのプレーヤーはそのストロークをやり直さなければならないことを求めることができます。このローカルルールは通常ホールのプレーには障害とならない送電線やアウトオブバウンズにある送電線に対して使うべきではありません。 送電線に当たった球のストロークを再プレーする選択肢をプレーヤーに与えるローカルルールは認められません。 ローカルルールひな型 E-11 「[ホール番号を明記]番ホールをプレー中に、プレーヤーの球が[建造物を説明、例えば、送電線、塔、送電線を支えている支線や支柱]に当たったことが分かっている、または事実上確実な場合、プレーヤーは元の球か別の球をそのストロークを行った箇所からプレーすることにより、そのストロークを再プレーしなければならない(規則14.6参照)。 プレーヤーがそのストロークを再プレーしたが、誤所からプレーした場合、プレーヤーは規則14.7に基づいて一般の罰 を受ける。 プレーヤーがそのストロークを再プレーしなかった場合、プレーヤーは一般の罰 を受け、そのストロークをカウントするが、誤所からプレーしたことにはならない。」
E-12
フェアウェイマットの強制的な使用
目的 長期の寒い気候が芝の生長を遅らせている場合など、プレー中の損傷からコースを保護する必要があるかもしれません。このような場合、委員会はフェアウェイの芝の長さかそれ以下に刈ってあるジェネラルエリアでパターを使ってストロークをしない場合はマットの使用を要求することを決定することができます。 ジェネラルエリアのフェアウェイ以外でこのローカルルールを使うことは勧められず、パターの使用を特定の区域に制限することは認められません。 ハンディキャップ申請用に提出するスコアとするためにどのようなときにどうやってこのローカルルールを使うことができるのかについてのガイダンスは、ワールドハンディキャップシステムの出版物や、自分の地域を管轄するハンディキャップ団体が規定するその他のガイダンスに収録されている規定や推奨事項を参考にしてください。 ローカルルールひな型 E-12 「プレーヤーの球がフェアウェイの芝の長さかそれ以下に刈られたジェネラルエリアにあり、そのストロークのためにパターを使用しない場合、プレーヤーは、元の球を拾い上げ、元の球か別の球を人工のマット上にプレースし、そこから球をプレーすることによって罰なしの救済を受けなければならない。そのマットは球が止まっていた箇所の上に置かなければならない。 プレースした球がマットから転がり出た場合、プレーヤーは2回目の球のプレースを試みなければならない。球が再度マットの上に止まらない場合、球をプレースしたときにそのマット上にその球が止まる最も近くてホールに近づかない場所にそのマットを移動しなければならない。 ストロークを行う前にマット上の球を偶然に動かした場合、罰はなく、その球を再度マットの上にプレースしなければならない。 マットを地面に固定するためにティーを使用した場合、球をそのティーの上にプレースしてはならない。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
E-13
プレーヤーはルースインペディメントと定義されない動物を球の近くから取り除くことができる
目的: 動物がプレーヤーの球に触れていたり、球の近くにいる場合、そのプレーヤーはその動物が動くように働きかけることができ、プレーヤーに動くように働きかけられているときにその動物が球を動かしたときは規則9.6が適用される。 その動物が動かない場合、そのプレーヤーはその動物を取り除いてその球を動かす原因となる罰(規則9.4b)のリスクを負うか、罰ありの救済(規則17.1や規則19.1)を受けるか、あるいはその動物が依然として球に触れていたり、球の近くにいるままでその球をあるがままにプレーするかを選択できる。 このローカルルールはプレーヤーがルースインペディメントと定義されていない動物を規則9.4に基づく罰なしに取り除くことを認める。 ローカルルールひな型 E-13 “「プレーヤーは、球に触れていたり、球の近くにいるルースインペディメントと定義されている動物以外の動物を罰なしに取り除くことができ、その取り除きはどのような方法で行ってもよい。 プレーヤーがその動物を取り除いている間にその球が動いた場合:
  • 罰はない。
  • その球を元の箇所にリプレースしなければならない(分からない場合は推定しなければならない)(規則14.2参照)。
ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7 に基づく一般の罰。] (2023年7月追加)
F

異常なコース状態や不可分な物

F-1
異常なコース状態や不可分な物を定める
目的 委員会がコース上の異常なコース状態や不可分な物を定めることができる方法は数多くあり、その目的で使用することができるローカルルールひな型の完全なリストを規定することは適切ではない、あるいは不可能です。 ローカルルールで異常なコース状態や不可分な物を定めるときに重要なことは明確に、具体的に規定することです。 委員会はローカルルールひな型と一致させる必要なしに、次の目的の範囲内でローカルルールを採用することができます。
  • 一般的ではない物のステータスを障害物として明確にする。
  • 人工物を不可分な物(障害物ではない)と宣言する。
  • 道路の人工の表面と縁を不可分な物と宣言する。
  • 人工の表面や縁を持たない道路や通路がプレーに不当に影響する可能性のある場合に障害物と宣言する。
  • コース上やコースに隣接する臨時の障害物を動かせる障害物、動かせない障害物、あるいは臨時の動かせない障害物と定める。
様々な選択肢があることから、このセクションに特定のローカルルールひな型は収録されていませんが、下記にいくつかの例が挙げられます:
  • 修理地は白線で囲まれた区域[あるいは、別の色や必要に応じた説明を挿入]によって定められる。」
  • 修理地にはフェアウェイの長さかそれ以下に刈った区域[あるいは、フェアウェイから決まった距離(2クラブレングスなど)以内]に露出している岩を含む。」
  • バンカー内で水が流れたことによって砂が取り除かれ、砂を通り抜ける深い流水跡となった区域は修理地である。」
  • 「固定されたマットやケーブルを覆うプラスチック製のケーブルランプ(カバー)は動かせない障害物である。」
  • 「パッティンググリーン周辺の保護フェンスは動かせない障害物である。」
  • 「スプリットレールフェンス(柱と横木でできた柵)に載せてあるレール(横木)は[動かせる、あるいは動かせない障害物である。」
  • 「人工の壁や杭(パイリング)を使った護岸がペナルティーエリアの中にある場合は不可分な物である。」
  • 「樹木に[密着させて]取り付けられているワイヤやその他の物は不可分な物である。」
異常なコース状態についてのさらなる情報はセクション2F5B(4)を参照してください。 不可分な物についてのさらなる情報はセクション2H5B(4)を参照してください。
F-2
地面にくい込んだ球の救済の制限
目的 規則16.3は通常ジェネラルエリアのどこであっても地面にくい込んだ球の救済を認めています(フェアウェイの長さかそれ以下に刈った区域ではない砂にくい込んだ場合を除く)。 しかし、委員会は次のことを選ぶことができます:
  • 球がフェアウェイの長さかそれ以下に刈ったジェネラルエリアの部分にくい込んだ場合にだけ救済を認める。
  • バンカーの壁やへり(積み芝の面や土の法面など)にくい込んだ球について罰なしの救済を認めない。
ローカルルールひな型 F-2.1 規則16.3は次のように修正される: 球がフェアウェイの長さかそれ以下に刈ったジェネラルエリアの部分にくい込んだ場合にだけ、罰なしの救済を認める。 [この規則のために、バンカー上部の積み芝の面はフェアウェイの長さかそれ以下に刈った部分とはしない。] ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰 ローカルルールひな型 F-2.2 規則16.3は次のように修正される: 球がバンカー上部の[積み芝の面][土の法面]にくい込んだ場合、罰なしの救済は認められない。」 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-3
修理地を近くにある障害物の一部として扱う
目的 修理地が動かせない障害物のすぐ隣の場所にあるかもしれません。例えば、委員会が修理地と定めた花壇が人工の表面を持つカート道路に囲まれている場合や、乗用カートの通行がカート道路に隣接した場所を損傷させる場合などです。 そのことは複雑な救済の状況につながりかねません。一方の状態からの救済を受けた後に、プレーヤーに今度は他方の状態が障害となるかもしれません。そして、その他方の状態からの救済を受けた後に、プレーヤーにその最初の状態が再び障害となるかもしれません。 定義「完全な救済のニヤレストポイント」はこのシナリオを想定していませんが、そのプレーヤーが一回の処置で救済を受けることができるように、委員会は両方の状態を一つの異常なコース状態として扱うことを選ぶことができます。そうした場合、修理地の区域は白線でその動かせない障害物とつなげるか、他の何かしらの明確な方法で定めるべきです。 このローカルルールひな型はこの種の状況を扱う方法の例を与えています: ローカルルールひな型 F-3.1 修理地をマーキングするために白線が使われる場合: 修理地の白線で囲まれた区域が[人工の表面を持つ道路や通路、あるいは他の特定された障害物]につなげられている場合、規則16.1に基づいて救済を受ける場合、一つの異常なコース状態として扱われる。」 ローカルルールひな型 F-3.2 修理地をマーキングするために白線が使われていない場合: 「損傷した地面の区域が[人工の表面を持つ道路や通路、あるいは他の特定された障害物]のすぐ隣にあるとき、規則16.1に基づいて救済を受ける場合、それらは一つの異常なコース状態として扱われる。」 ローカルルールひな型 F-3.3 カート道路のような動かせない障害物によって囲まれた花壇などの景観用の植栽区域について: 「[景観用の植栽区域など、区域を説明]が人工の表面を持つ道路や通路に囲まれている場合(その区域に生長しているすべての物を含む)、その道路や通路は、規則16.1に基づいて救済を受ける場合、一つの異常なコース状態として扱われる。」
F-4
豪雨や通行による広範囲の損傷
目的 豪雨によりコースの多くの区域で異常な損傷(車両が残した深い轍や観客の残した深い足跡など)が生じ、そうした損傷を杭や線で定めることが実行可能ではない場合、委員会はそうした異常な損傷を修理地と宣言する権限を有しています。 ローカルルールひな型 F-4 修理地には異常な損傷の区域(観客や他の通行とウエットコンディションが相まって地面の表面が著しく変わってしまった区域を含む)を含むことがあるが、権限を与えられたレフェリー委員会のメンバーが修理地と宣言した場合に限る。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-5
パッティンググリーンに近接する動かせない障害物
目的 球がパッティンググリーン以外の場所にある場合、プレーヤーのプレーの線上にある動かせない障害物それ自体は、規則16.1に基づく障害ではありません。通常、罰なしの救済は認められません。 しかし、パッティンググリーンを外れたところからパットすることが一般的なストロークの選択肢となるくらいにパッティンググリーンのエプロンやフリンジが十分刈られている場合、そのパッティンググリーンに近接する動かせない障害物はそうしたストロークの障害となる可能性があります。 そうした場合、委員会はプレーヤーの球がジェネラルエリアにあり、そのパッティンググリーンに近接する障害物がそのプレーヤーのプレーの線上となる場合に、規則16.1に基づく追加の救済の選択肢を与えることを選ぶことができます。 委員会はそうした救済を、特定のホールや障害物にだけ、あるいは球とその障害物の両方がジェネラルエリアのフェアウェイの長さかそれ以下に刈った部分にある場合だけなど、特定の状況に限定することができます。 ローカルルールひな型 F-5.1 動かせない障害物による障害からの救済は規則16.1に基づいて受けることができる。 そうした動かせない障害物パッティンググリーン上にある、または近接していて、プレーの線上にある場合、プレーヤーには救済を受けるための次の追加の選択肢もある: ジェネラルエリアの球。プレーヤーは動かせない障害物が次の場合、規則16.1bに基づいて救済を受けることができる:
  • プレーの線上にある。そして:
    • そのパッティンググリーンから2クラブレングス以内にある。そして、
    • 球から2クラブレングス以内にある。
しかし、物理的な障害とプレーの線の障害の両方を含め完全な救済を受けなければならない。 例外-プレーの線が明らかに不合理な場合、救済はない。プレーヤーが明らかに不合理な]プレーの線を選択する場合、このローカルルールに基づく救済はない。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰 ローカルルールひな型 F-5.2 ローカルルールひな型F-5.1は適用するが、第2段落に下記を追記する。 「このローカルルールは球と障害物の両方がフェアウェイの芝の長さかそれ以下に刈ってあるジェネラルエリアの部分にある場合にだけ適用する。」
F-6
スタンスへの障害のみの場合に異常なコース状態からの救済を認めない
目的 委員会はスタンスへの障害がストロークに大きく影響しないときや、スタンスへの障害の救済は近くの似たような状態から繰り返し救済を受ける結果になりかねない場合に、動物の穴など一部の状態がプレーヤーのスタンスへの障害となっていても救済を認めたくないと思うことでしょう。 ローカルルールひな型 F-6 規則16.1a(1)は次のように修正される: [救済を制限する状態を挿入]がプレーヤーのスタンスにだけ障害となっている場合、救済は認められない。」
F-7
張芝の継ぎ目からの救済
目的 張芝で修復されたコースの部分は、プレーに耐え得るように活着するまで修理地としてマーキングすることがよくあります。 しかし、芝の区域それ自体ではもはや修理地としてマーキングする必要がなくなった場合でも、委員会は次の場合に救済を認めることを選ぶことができます:
  • 球が張芝の継ぎ目(通称「芝の継ぎ目」)の中にある。
  • 継ぎ目がプレーヤーの意図するスイング区域の障害となる。
そうした継ぎ目がプレーヤーのスタンスだけの障害となっている場合、救済を認める必要はありません。 ローカルルールひな型 F-7 「プレーヤーの球が張芝の継ぎ目の中にあるか、触れている場合、あるいは継ぎ目がプレーヤーの意図するスイング区域の障害となっている場合: (a) ジェネラルエリアの球。そのプレーヤーは規則16.1bに基づいて救済を受けることができる。 (b) パッティンググリーン上の球。そのプレーヤーは規則16.1dに基づいて救済を受けることができる。 しかし、その継ぎ目がプレーヤーのスタンスにだけ障害となっている場合、障害は存在しない。 救済を受けるときは、張芝の区域の中のすべての継ぎ目は同じ継ぎ目として扱われる。そのことは、球をドロップした後にどの継ぎ目であってもプレーヤーの障害となる場合、たとえその球が基点から1クラブレングス以内にある場合でも、そのプレーヤーは規則14.3c(2)に基づいて要求されるように処置しなければならないことを意味している。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-8
地面のひび割れからの救済
目的 特定の状態では、コースの一部がフェアウェイの地面がひび割れにより損傷することがあります。球がそうしたひび割れの中に止まった場合、その球のライに深刻な影響を与える可能性がありますが、プレーヤーのスタンスはその状態によって妨げられることはないでしょう。そうした場合、球のライと意図するスイング区域の障害だけに救済を与えるローカルルールが推奨されます。 ローカルルールひな型 F-8 ジェネラルエリアの[コースの区域を明記、例えば、フェアウェイの長さかそれ以下に刈ってある部分]の地面のひび割れは修理地である。プレーヤーは規則16.1bに基づいて救済を受けることができる。 しかし、そのひび割れがプレーヤーのスタンスにだけ障害となっている場合、救済は認められない。] ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-9
フェアウェイの、またはフェアウェイに近接する木の根からの救済
目的 フェアウェイに木の根が露出しているのが見えるような異常な状態では、その根からの救済をプレーヤーに禁止することはアンフェアとなるでしょう。委員会はそうした木の根を規則16.1bに基づいて罰なしの救済を受けることができる修理地として扱うことを選ぶことができます。 露出した木の根がフェアウェイに隣接して見える状況下では、委員会はそのフェアウェイの縁から特定の距離内(例えば、4クラブレングス)にあるそうした木の根を規則16.1bに基づく救済が認められる修理地として扱うことを選ぶこともできます。 そうする場合、委員会は救済を球のライと意図するスイング区域への障害に制限することを選ぶことができます。 ローカルルールひな型 F-9 「プレーヤーの球がジェネラルエリアにあり、[コースの区域を明記、例えば、フェアウェイの芝の長さかそれ以下に刈ってある区域で、あるいはフェアウェイの長さかそれ以下に刈ってある区域の縁から特定のクラブレングス以内にあるラフで]露出した木の根による障害が生じる場合、その木の根は修理地として扱われる。そのプレーヤーは規則16.1bに基づいて罰なしの救済を受けることができる。 しかし、その木の根がプレーヤーのスタンスにだけ障害となっている場合、救済は認められない。] ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-10
動物による損傷
目的 動物がコースを損傷する原因となり、そうした損傷が広範囲に及び、すべての損傷した区域を修理地とマーキングすることが現実的でない場合もあるでしょう。また、規則16.1によって扱うことができない動物の損傷の種類もあるでしょう。 このローカルルールひな型は委員会がそうした問題を扱うことを選ぶことができる方法を示しています。 動物(昆虫を含む)がコース上に損傷を与える場合、委員会はそうした損傷を規則16.1に基づき救済が認められる修理地として扱うことを選ぶことができます。そのことは、すべての損傷区域をマーキングすることを試みるのではなく、その区域や状態を言葉で表現して定めることでなされます。 委員会は救済を球のライと意図するスイング区域への障害となる損傷だけに制限することを選ぶことができます。 ローカルルールひな型 F-10 「[動物の種類]によって生じた[コースの区域を明記、例えば、ジェネラルエリア]の損傷の区域は規則16.1bに基づき救済が認められる修理地として扱われる。 しかし、その損傷がプレーヤーのスタンスにだけ障害となっている場合、救済は認められない。] ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-11
蟻塚
目的. 蟻塚はルースインペディメントであり、規則15.1に基づいて取り除くことができます。蟻塚は規則16.1に基づき罰なしの救済が認められる動物の穴ではありません。 しかし、蟻塚を取り除くことが困難であったり、不可能である状況(大型、硬い、あるいは円錐形の場合)があるでしょう。そうした場合、委員会はそうした蟻塚を修理地として扱う選択肢をプレーヤーに与えるローカルルールを採用することができます。 火蟻は危険な動物の状態とみなされ、規則16.2に基づく罰なしの救済を受けることができるので、そうしたローカルルールは火蟻には必要ありません。 ローカルルールひな型 F-11 「[蟻塚の種類を説明]蟻塚は、プレーヤーの選択で、規則15.1に基づいて取り除くことができるルースインペディメントか、規則16.1に基づき救済が認められる修理地である。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰。
F-12
動物の糞
目的 鳥や他の動物の糞は規則15.1に基づいて取り除くことができるルースインペディメントです。 しかし、糞のフェアプレーへの影響が懸念される場合、委員会は糞を規則16.1に基づき救済が認められる修理地として扱う選択肢をプレーヤーに与えることができます。 パッティンググリーン上に球がある場合、糞を修理地として扱うことでは必ずしも完全な救済にならない場合、委員会は罰なしにプレーの線からその糞を取り除くために、たとえプレーの線やストロークに影響する他の状態を改善することになるとしても、プレーヤーがグリーン用の小枝や鞭、あるいは類似のメンテナンス用具を使うことを認めることもできます。 ローカルルールひな型 F-12 「プレーヤーの選択で、[救済が与えられる糞を明記、例えば、ガチョウの糞や犬の糞]は次のどちらかとして扱うことができる:
  • 規則15.1に基づいて取り除くことができるルースインペディメント
  • または、 規則16.1に基づき救済が認められる修理地
 糞が パッティンググリーン上で見つかる場合、プレーヤーは プレーの線から糞を取り除くためにパッティンググリーンの近くに置いてあるグリーン用の小枝や鞭を使うこともできる。そうした道具を使うことで プレーの線ストロークに影響する他の状態改善しても、規則8.1aに基づく罰はない。] ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-13
動物の蹄による損傷
目的 鹿やヘラジカなどの動物の蹄がコース上に損傷を与えることがあります。この損傷はパッティンググリーン上では修理できますが(規則13.1参照)、他のコース上では罰なしの救済を受けることはできません。委員会はすべてのそうした区域をマーキングする必要なしに、修理地としてその損傷から救済を受けることをプレーヤーに認めたいと思うことでしょう。 動物による損傷はパッティンググリーン上では修理することができるので、委員会はそうした損傷を修理地と宣言したり、プレーヤーにそうした損傷を修理することを認めることができます。 ローカルルールひな型 F-13 動物の蹄によって生じた損傷は規則16.1に基づき罰なしの救済が認められる修理地である。 [しかし、パッティンググリーン上では、規則16.1は適用せず、そうした損傷は規則13.1に基づいて修理することができる。] ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-14
ルースインペディメントの堆積
目的 1年のある時期では、木の葉、種子、あるいはドングリなどのルースインペディメントの堆積によってプレーヤーが自分の球を見つけることが困難となることがあります。委員会はジェネラルエリアやバンカーの中にあるそうしたルースインペディメントの堆積を規則16.1に基づき罰なしの救済が認められる修理地として扱うことを選ぶことができます。 ペナルティーエリアの中では異常なコース状態について救済を受けることができないので、このローカルルールをペナルティーエリアについて使うことはできません。 このローカルルールはそうしたルースインペディメントによって問題が生じているホールに限定するべきであり、状態が回復したならば速やかに撤回すべきです。 ローカルルールひな型 F-14 「[ホール番号を明記]番ホールのプレー中、ジェネラルエリアバンカーの中にある一時的な[ルースインペディメントの種類を特定]の堆積は規則16.1に基づき罰なしの救済が認められる修理地として扱われる。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-15
パッティンググリーン上のキノコ
目的 パッティンググリーン上で生長しているキノコがフェアプレーの障害となるかもしれない場合、プレーヤーが規則16.1dに基づいて罰なしの救済を受けることができるように委員会はキノコを修理地として扱うことができます。 ローカルルールひな型 F-15 パッティンググリーンに生えているキノコは規則16.1dに基づいて罰なしの救済が認められる修理地である。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-16
一時的な水で満ちたバンカー
目的 バンカーや複数のバンカーが水浸しになった場合、プレーヤーは最大限の救済を受けるか、1罰打でそのバンカーの外に救済を受けるかに限定されるでしょうから、規則16.1cに基づく罰なしの救済ではフェアプレーを実行するために十分ではないかもしれません。委員会は特定のバンカーを、そのバンカーの外側で罰なしの救済を受けることができるようにするためにジェネラルエリアの修理地として扱うことを選ぶことができます。 委員会はこのローカルルールを特定したバンカーでのみ使うべきであり、一時的な水で満ちたすべてのバンカーは修理地であると一概に規定するローカルルールを作ることは認められません。その理由はラウンド中に個々のバンカーが完全に水浸しから部分的な水浸しに変わる可能性があり、ジェネラルエリアの修理地として扱われたバンカーから罰なしの救済を受けられるプレーヤーがいる一方で、球が入ったときには完全には水浸しになっていないのでバンカーとして扱わなければならないプレーヤーがいることは不適切となるからです。 ローカルルールひな型 F-16 「[バンカーの場所を挿入;例えば、5番グリーンの左側]にある水浸しのバンカージェネラルエリア修理地である。その水浸しのバンカーはそのラウンド中はバンカーとして扱われない。 そのプレーヤーは規則16.1bに基づいて罰なしの救済を受けることができる。 コース上のその他すべてのバンカーは、一時的な水を含んでいるかどうかにかかわらず、規則に基づくバンカーのままである。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-17
すべての道路や通路を障害物として扱う
目的 人工の表面を持たない道路や通路がフェアプレーの障害となるかもしれない場合、委員会はそうした道路を規則16.1に基づき罰なしの救済が認められる動かせない障害物として指定することを選ぶことができます。 ローカルルールひな型 F-17 コース上のすべての道路や通路[あるいは、個別の種類や場所を特定]は、たとえ人工の表面を持っていなくても、規則16.1に基づき罰なしの救済が認められる動かせない障害物として扱われる。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-18
動かせる障害物を動かせない障害物として扱う
目的 委員会はコース上の特定の動かせる物(すべての杭(境界杭以外の)、ゴミ箱、案内標識など)をプレーヤーが動かさないように、動かせないものとして扱うことを選ぶことができます。 プレーヤーが動かせないものとして扱われる障害物を動かすことによって規則8.1の違反となることもあるので、このローカルルールによって予期される結果を委員会は事前に十分に考慮すべきです。 ローカルルールひな型 F-18 コース上のすべての杭[あるいは、動かせないものとみなされる動かせる障害物を特定]は、規則16.1に基づき罰なしの救済が認められる動かせない障害物として扱われる。規則15.2に基づいて救済を受けることはできない。 ローカルルールの違反の罰:一般の罰
F-19
パッティンググリーン周辺の縁取り用の溝
目的 芝がパッティンググリーン上に侵食することを防ぐために、縁取り用の溝がパッティンググリーンのエプロンやフリンジに切られることがあります。球をそうした溝からプレーすることは困難であるかもしれないので、委員会はそうした溝を規則16.1に基づき罰なしの救済が認められる修理地として扱うことを選ぶことができます。 球のライや意図するスイング区域への障害にだけ救済を認めるべきです。 ローカルルールひな型 F-19 パッティンググリーンのエプロンやフリンジ周辺の縁取り用の溝は修理地である。プレーヤーの球が溝の中にあるか、触れている場合、あるいはその溝が意図するスイング区域の障害となる場合: (a) ジェネラルエリアにある球。そのプレーヤーは規則16.1bに基づき罰なしの救済を受けることができる。 (b) パッティンググリーン上の球(触れている球を含む)。そのプレーヤーは規則16.1dに基づき罰なしの救済を受けることができる。 しかし、その縁取り用の溝がプレーヤーの線や、プレーヤーのスタンスにだけ障害となっている場合、障害は存在しない。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-20
コンクリート製の排水路
目的 洪水がよく起きるコースでは幅の狭いコンクリート製の排水路を見かけることがあります。そうした排水路は次の理由でプレーの問題を生じさせます:
  • そうした排水路は規則ではペナルティーエリアと定義付けされる。
  • そうした排水路はカート道路に沿って設置されていることが多く、ペナルティーエリアというよりはむしろ動かせない障害物に近い。
委員会はそうした排水路を、ペナルティーエリアではなく、ジェネラルエリアの動かせない障害物として扱うことを選ぶことができます。 どのようなときに水路をジェネラルエリアの一部として定めることができるのかについてはローカルルールひな型B-4を参照してください。 ローカルルールひな型 F-20 「人工の素材で作られ、カート道路に沿って設置されている排水路はジェネラルエリア動かせない障害物として扱われ、そのカート道路の一部である。プレーヤーは規則16.1bに基づいて罰なしの救済を受けることができる。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-21
ペイントした線や点
目的 委員会がパッティンググリーンやフェアウェイの長さかそれ以下に刈ったジェネラルエリアの部分にペイントの線や点を施す場合(例えば、距離表示のマーキング)、その委員会はそうしたペイントの区域を規則16.1に基づいて罰なしの救済を受けることができる異常なコース状態として扱うことができます。 そうしたペイントの線や点がプレーヤーのスタンスにだけ障害となる場合、救済を認める必要はありません。 その代わりに、委員会はそうしたペイントの線や点からの罰なしの救済を受けることができないことを明確にしておくことを選ぶことができます。 ローカルルールひな型 F-21.1 パッティンググリーン上やフェアウェイの長さかそれ以下に刈ったジェネラルエリアの部分にあるペイントの線や点は規則16.1に基づく救済が認められる修理地として扱われる。 しかし、ペイントの線や点がプレーヤーのスタンスにだけ障害となっている場合、障害は存在しない。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰 ローカルルールひな型 F-21.2 「[区域を説明。例えば、フェアウェイの長さかそれ以下に刈っていない芝の区域]にあるペイントの線や点からの罰なしの救済は認められない。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-22
臨時の動力線とケーブル
目的. 臨時の動力線とケーブルは、競技会のために電力や通信手段を提供するためにコースに設置されることがよくあります。そうしたケーブルは地面を這わせたり、空中や地下に設置されることがあります。そうした動力線とケーブルは通常そこにあるものではなく、そのコースをプレーする挑戦の一部ではないので、委員会は臨時の動力線とケーブルがプレーの障害になる場合、追加の救済を規定することを選ぶことでしょう。 ローカルルールひな型 F-22 「電力や通信用の臨時の動力線とケーブル(ならびに、そうした動力線やケーブルを覆っているマットや支えているポール)は障害物である: 1. それらが合理的な努力でその障害物コースを損傷させずに動かすことができる場合、それらは動かせる障害物であり、プレーヤーは規則15.2に基づいて罰なしにそれらを取り除くことができる。 2. それらがたやすく動かせない場合、動かせない障害物であり、プレーヤーは次の通り救済を受けることができる: (a) 球がジェネラルエリアやバンカーにある場合。そのプレーヤーは規則16.1に基づいて救済を受けることができる。 (b) 球がペナルティーエリアにある場合規則16.1bは、球をドロップして、その球を次の救済エリアからプレーすることによって、ペナルティーエリア内でそうした動かせない障害物による障害からの罰なしの救済を受ける追加の選択肢をプレーヤーに認めるように修正される:
  • 基点: そのペナルティーエリア内の完全な救済のニヤレストポイント
  • 基点から計測する救済エリアのサイズ: 1クラブレングスしかし、次の制限がある:
  • 救済エリアの場所に関する制限:
    • 球が止まっていたペナルティーエリアでなければならない。
    • 基点よりホールに近づいてはならない。
    • 動かせない障害物によるすべての障害から完全な救済を受けなければならない。
3. プレーヤーの球が臨時の高架の動力線やケーブルに当たったことが分かっている、または事実上確実な場合、そのプレーヤーはそのストロークを行った場所から元の球か別の球をプレーすることによってそのストロークを再プレーしなければならない(規則14.6を参照)。 プレーヤーが再プレーをしたが、誤所からプレーした場合、プレーヤーは規則14.7に基づいて一般の罰を受ける。 プレーヤーがそのストロークを再プレーしない場合、そのプレーヤーは一般の罰を受け、そのストロークはカウントするが、プレーヤーは誤所からプレーしたことにはならない。 4. ジェネラルエリアにある臨時の動力線とケーブルを埋めた溝でその上に芝を被せてある部分は、たとえマーキングされていなくても、修理地である。プレーヤーは規則16.1に基づいて罰なしの救済を受けることができる。 しかし 、2つの例外がある:
  • 例外1-球が地面から立ち上がった高架のケーブルに当たる: 球が地面から立ち上がったケーブルに当たった場合、そのストロークはカウントし、その球をあるがままにプレーしなければならない。
  • 例外2-球が臨時の動かせない障害物を支えるワイヤに当たる: 臨時の動かせない障害物(TIO)を支えているガイワイヤはそのTIOの一部であり、委員会がそのガイワイヤがこのローカルルールに基づく臨時の高架の動力線やケーブルとして扱われると規定している場合を除き、このローカルルールでは扱っていない。
ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰。
F-23
臨時の動かせない障害物
目的 障害物がコース上やコースに隣接して臨時に設置される場合、委員会はそうした障害物が、動かせる障害物(規則15.2参照)、動かせない障害物(規則16.1参照)、あるいは臨時の動かせない障害物(TIO)なのかを明記すべきです。 TIO(グランドスタンドやテントなど)は通常では存在しておらず、そのコースをプレーする挑戦の一部とはみなされません。プレーヤーはTIOを動かせない障害物であるかのように取り扱い、規則16.1で認められる救済の選択肢を使うことを選べるとはいえ、そうした障害物は臨時に設置されているという特質から、このローカルルールは動かせない障害物では認められない追加の救済の選択肢を規定しています。 このローカルルールが規定している追加の選択肢は、そのTIOがプレーヤーの球とホールを結んだ直線上にある場合、(「介在の救済」として知られている)ホールからの距離を保ったまま、横方向に動き、そのTIOがもはやプレーヤーの球とホールの間にはなくなるようにする(「等距離の円弧」に沿って動くことでも知られている)ことによって、プレーヤーが救済を受けることができることを含みます。 プレーヤーがTIOからの救済を受ける場合、このローカルルールと規則16の手続きのどちらに基づくときであっても、そのプレーヤーは物理的な障害からの完全な救済が保証されています。しかし、このローカルルールに基づく追加の救済の選択肢を使って救済を受けるときにだけ、そのプレーヤーはTIOからの介在の障害から完全な救済が通常は保証されています。 図付きのTIOブックレットへのリンク ローカルルールひな型 F-23 TIOの定義:臨時の動かせない障害物(TIO)とは、通常は特定の競技会のためにコース上やコースに隣接して臨時に設置され、固定されていたり、定義「動かせる障害物」に適合しない構造物である。 TIOの例として、臨時のテント、スコアボード、グランドスタンド、テレビ塔、トイレなどがある。 TIOには、TIOに接続され、そのTIOを支えているガイワイヤを含む。ただし、委員会がそのTIOを支えているガイワイヤを動かせない障害物、あるいはローカルルールひな型F-22を使って臨時の高架の動力線またはケーブルとして扱うと決めた場合を除く。 TIOの最も外側の縁は、球がそのTIOの下にあるかどうか、あるいはそのTIOがプレーヤーの球とホールの間に介在しているかどうかを決めるときに使われる。 TIOの縁を定めたり、複数のTIOをつないでひとつの大きなTIOにするために杭や線を使うことができる。 TIOは動かせない障害物と異なり、このローカルルールはTIOによる障害からの追加の救済を規定している。それはプレーヤーが次のどちらかを使って救済を受けることを選ぶことができることを意味する:
  • TIOが動かせない障害物であるかのように、規則16.1異常なコース状態からの救済を受ける措置(この救済は球がペナルティーエリアにある場合やTIOがアウトオブバウンズにある場合にも受けることができる)。
  • このローカルルールに基づいて受けることができる追加の救済の選択肢。
a. 救済が認められる場合 TIOからの救済は通常、TIOの物理的な障害がある場合や介在の障害がある場合に認められる。 このローカルルールに基づく障害とは、プレーヤーに次の障害がある場合を意味する:
  • 物理的な障害。
  • 介在の障害。
  • 物理的な障害と介在の障害の両方。
(1) 臨時の動かせない障害物による物理的な障害の意味。次の場合、物理的な障害が存在する:
  • プレーヤーの球がTIOに触れている、中や上にある。
  • そのTIOがプレーヤーの意図するスタンスの区域や意図するスイングの区域の障害となる。
(2) 臨時の動かせない障害物の介在の障害の意味。次の場合、介在の障害が存在する:
  • プレーヤーの球がTIOに触れている、中や上や下にある。
  • TIOがプレーヤーからホールに向かって介在している(つまり、球とホールを結んだ直線上にTIOがある)。
  • TIOがプレーヤーからホールに向かって直接介在することになる箇所から、ホールから等距離の円弧に沿って計ったときに、その球が1クラブレングス以内にある(この1クラブレングスの幅の区域は一般に「廊下」と呼ばれる)。
(3) 障害があるのに救済が認められない場合。その球がTIOに触れていたり、中や上にあるときは、常に救済を受けることができる。 しかし、その球がTIOに触れておらず、中や上にもない場合、次のどれか一つでも適用となるときにはこのローカルルールに基づく救済はない
  • 物理的な障害か介在の障害のどちらかから:
    • プレーヤーが罰なしの救済を受けることが認められないTIO以外の何か他のものが理由で、その球をあるがままにプレーすることが明らかに不合理である場合(例えば、球がそのTIOの外側のブッシュの中にあるためにそのプレーヤーがストロークを行うことができない場合)、救済はない。
    • そのプレーヤーがその状況下では明らかに不合理なクラブ、スタンスやスイングの種類、プレーの方向を選択することによってのみ障害が生じる場合、救済はない。
  • 介在の障害から:
    • プレーヤーがその球をプレーしてそのTIOまで届かせることが明らかに不合理な場合、救済はない。
    • (a) TIO(その「廊下」を含む)がそのストロークのプレーの線上にあり、かつ、(b)結果的にその球をホールへの直線上に運ぶことになる「合理的にプレーすることができる可能性があるストローク」があることをプレーヤーが示せない場合、救済はない。
b. ジェネラルエリアにある球への障害からの救済 プレーヤーの球がジェネラルエリアにあるときにTIO(アウトオブバウンズにあるTIOを含む)による障害がある場合、そのプレーヤーは元の球か別の球を次の救済エリアにドロップし、その救済エリアからプレーすることによって罰なしの救済を受けることができる:
  • 基点:物理的な障害と介在の障害の両方からの障害がなくなる完全な救済のニヤレストポイント
  • 基点から計測する救済エリアのサイズ:基点から1クラブレングス以内のすべての区域。しかし、次の制限がある:
  • 救済エリアの場所に関する制限
    • ジェネラルエリアでなければならない。
    • 基点よりホールに近づいてはならない。
    • そのTIOによる物理的な障害と介在の障害の両方からの完全な救済とならなければならない。
プレーヤーにTIOからの物理的な障害がある場合、この救済措置を使う代わりに、そのプレーヤーはそのTIOが動かせない障害物であるかのように扱って、規則16.1異常なコース状態からの救済を受ける措置を使って救済を受けることを選ぶことができる。規則16.1に基づくこの救済措置は、球がペナルティーエリアにある場合やTIOがアウトオブバウンズにある場合にも受けることができる。プレーヤーが他の救済規則に基づいて処置することができる方法については、このローカルルールのf 項を参照。 c. バンカーやペナルティーエリアにある球への障害からの救済 プレーヤーの球がバンカーペナルティーエリアにあるときにTIO(アウトオブバウンズにあるTIOを含む)による障害がある場合、そのプレーヤーは罰なしの救済か罰ありの救済のどちらかを受けることができる: (1) 罰なしの救済:バンカーやペナルティーエリアからプレーする。そのプレーヤーはb項に規定されている罰なしの救済を受けることができる。ただし、障害がなくなる完全な救済のニヤレストポイントとその救済エリアは、そのバンカーペナルティーエリアの中でなければならない。 そのバンカーペナルティーエリアの中に障害がなくなる完全な救済のニヤレストポイントがない場合であっても、そのプレーヤーはそのバンカー内やペナルティーエリア内で最大限の救済を受けることができるポイントを基点として使うことで前記に規定されているこの救済を受けることができる。 (2)罰ありの救済:バンカーやペナルティーエリアの外からプレーする1罰打で、そのプレーヤーは元の球か別の球を次の救済エリアにドロップし、その救済エリアからプレーすることができる。
  • 基点:そのバンカーペナルティーエリアの外で、ホールに近づかず、物理的な障害と介在の障害の両方がなくなる完全な救済のニヤレストポイント
  • 基点から計測する救済エリアのサイズ:基点から1クラブレングス以内のすべての区域。しかし、次の制限がある:
  • 救済エリアの場所に関する制限
    • そのバンカーやそのペナルティーエリアパッティンググリーン以外であれば、どのコースエリアでもよい。
    • 基点よりホールに近づいてはならない。
    • そのTIOによる物理的な障害と介在の障害の両方からの完全な救済とならなければならない。
TIOからの物理的な障害がある場合、この救済措置を使う代わりに、プレーヤーはそのTIOが動かせない障害物であるかのように扱って、規則16.1c異常なコース状態からの救済を受ける措置を使って救済を受けることを選ぶことができる。 規則16.1bに基づくこの救済措置は、球がペナルティーエリアにある場合やTIOがアウトオブバウンズにある場合にも受けることができる。球がペナルティーエリアにある場合、基点と救済エリアはそのペナルティーエリアの中でなければならない。 他の救済規則に基づいてプレーヤーが救済を受ける方法については、このローカルルールのf 項を参照。 d. TIOの中の球が見つからない場合の救済 プレーヤーの球は見つかっていないが、TIOの中に止まったことが「分かっている、または事実上確実」な場合:
  • そのプレーヤーはその球がコース上でそのTIOの縁を最後に横切ったと推定した地点を完全な救済のニヤレストポイントを決めるためのその球の箇所として使うことによって、このローカルルールに基づく救済を受けることができる。
  • プレーヤーがこの方法で救済を受けるために別の球をインプレーにした時点で:
    • 元の球はもはやインプレーの球ではなく、プレーしてはならない。
    • このことはたとえその球が3分の捜索時間(規則6.3b参照)が終了する前にコース上で見つかったとしても同じである。
しかし、その球がそのTIOの中に止まったことが「分かっている、または事実上確実」ではない場合、そのプレーヤーはストロークと距離の罰に基づいてプレーしなければならない(規則18.2参照)。 e. TIOの救済措置を修正する委員会の権限 このローカルルールを採用する場合、委員会はb項とc項の救済措置のどちらか、あるいは両方を次の通り修正することができる: (1)ドロップゾーンの使用を任意または強制とする。委員会はこのローカルルールに基づく救済を受けるための救済エリアとしてのドロップゾーンを使用することをプレーヤーに認めたり、求めることができる。そうする場合、委員会は物理的な障害からの救済についてだけ、あるいは介在の障害からの救済についてだけドロップゾーンを追加することができ、また、両方の種類の障害からの救済についてドロップゾーンを追加することもできる。 (2)「両サイド」の救済の選択肢委員会はこのローカルルールのb項とc項に基づいて認められる救済の選択肢に加えて、プレーヤーにTIOの反対側で救済を受ける選択肢を認めることができる。しかし、プレーヤーが規則16.1の救済措置を使う場合には両サイドの救済は認められない。 f. プレーヤーは他の救済規則に基づいて処置できる (1)規則16.1の措置を使うこと、またはこのローカルルールを使うことで救済を受ける。a項に定められるTIOからの物理的な障害がある場合、プレーヤーは次のいずれかの措置を取ることができる:
  • 規則16.1の救済措置を使うことを選ぶ。
  • このローカルルールを使う。
しかし、プレーヤーはこれらの選択肢のひとつに基づいて救済を受けた後に、もう一方の選択肢に基づいて救済を受けることはできない。 そのプレーヤーが規則16.1異常なコース状態からの救済を受けるための措置を使うことに決める場合、そのプレーヤーはそのTIOを動かせない障害物であるかのように扱い、その球がある場所に基づいて次の救済を受けなければならない:
  • ジェネラルエリアでは、規則16.1bの措置を使う。
  • バンカーでは、規則16.1cの措置を使う。
  • ペナルティーエリアでは、その球がバンカー内にあるときのように規則16.1cの措置を使う。
  • パッティンググリーンでは、規則16.1dの措置を使う。
(2)規則17、規則18、規則19に基づいて救済を受ける。このローカルルールはプレーヤーがこのローカルルールに基づいてTIO救済を受けるのではなく、規則17規則18規則19に基づいて救済を受けることを妨げない。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-24
ペナルティーエリア内の動かせない障害物からの罰なしの救済
目的 プレーヤーの球がペナルティーエリアの中にあり、そのプレーヤーに動かせない障害物からの障害がある場合、罰なしの救済は認められません(規則16.1a(2)参照)。しかしながら、委員会がペナルティーエリア内の特定の障害物から罰なしの救済を与えたい思う事例があるでしょう。 このローカルルールを使う場合、委員会はどの動かせない障害物に適用し(すべての動かせない障害物からの罰なしの救済を認めるのではなく)、すべてのホールに適用しない場合は、どのホールに適用するのかを明記すべきです。 ローカルルールひな型 F-24 「[ホール番号を明記]のペナルティーエリアの中にある[どの動かせない障害物なのかを明記]による障害からの救済は次の修正と共に規則16.1bに基づいて認められる:
  • 基点:完全な救済のニヤレストポイントはそのペナルティーエリアの中でなければならない。
  • 基点から計測する救済エリアのサイズ:1クラブレングス。しかし、次の制限がある。
  • 救済エリアの場所に関する制限
    • 球が止まっている同じペナルティーエリアの中でなければならない。
    • 基点よりホールに近づいてはならない。
    • その動かせない障害物によるすべての障害から完全に救済を受けなければならない。
ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-25
異常なコース状態の上、中、下を通さずに完全な救済のニヤレストポイントを決定する
目的 プレーヤーに薄いフェンスや壁などの異常なコース状態からの障害がある可能性があり、その完全な救済のニヤレストポイントがその異常なコース状態の反対側となる場合、それが救済の結果に関して重大かつ望ましくない影響を与えるかもしれません。 プレーヤーは物を越えたり、通してクラブレングスを計測することが認められていますが、委員会はその異常なコース状態の上、中、下を通さずに完全な救済のニヤレストポイントを決定しなければならないことを要求したいと思うかもしれません。 また、委員会は物を越えたり、通して計測できることをプレーヤーに禁止するこのローカルルールひな型を使いたいと思うかもしれません。 ローカルルールひな型 F-25.1 規則16.1に基づいて救済を受ける場合、[異常なコース状態とホール番号を明記]の上、中、下を通さずに完全な救済のニヤレストポイントを決めなければならない。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰 ローカルルールひな型 F25.2 「[異常なコース状態とホール番号を明記]から救済を受ける場合、その救済エリアは、異常なコース状態の基点がある側と同じ側でなければならない。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰
F-26
境界フェンスや壁の門
目的 委員会がプレーヤーに境界フェンスや壁の閉まっている門(例えば、その門が私有地への入り口となっている場合)から罰なしの救済を受けることを禁止したい場合、その門が閉じているときは、境界物の一部として扱うことができます。 このローカルルールの実施はその門を動かすとプレーヤーが規則8.1の違反となってしまう可能性があるので前もって委員会は十分に検討をするべきです。 ローカルルールひな型 F-26 「境界の壁とフェンスに取り付けられた閉まっているすべての門は境界物の一部である。規則15.2または規則16.1に基づいてそのような門からの救済は認められない。 しかし、開いている門は境界物の一部とはみなされず、閉じたり、別の位置に動かしたりすることができる。」
G

特定の用具の使用制限

G-1
適合ドライバーヘッドリスト
目的 競技会で使用されているドライバーが適合していることへの疑念を払拭するため、委員会はプレーヤーに用具規則に基づき審査されて適合していると承認されたヘッドを持つドライバーだけを使うように求めることを選ぶことができます。適合ドライバーヘッドリストはRandA.orgで閲覧できます。 このローカルルールは高い技量を有するプレーヤーに限定された競技会(すなわち、プロフェッショナルやエリートアマチュアの競技会)にだけ使用することを推奨します。 このローカルルールが実施されていなかったとしても、使用するドライバーは用具規則の規定に適合しなければなりません。 ローカルルールひな型 G-1 「プレーヤーがストロークを行うために使うドライバーはR&Aが発行する最新の適合ドライバーヘッドリストに掲載されているクラブヘッド(モデルとロフトで識別される)を持つものでなければならない。 このリストは定期的に更新され、RandA.orgで閲覧できる。 例外-1999年より前のドライバーヘッド:1999年より前に製造されたクラブヘッドを持つドライバーはこのローカルルールから免除される。 このローカルルールに違反したクラブでストロークを行ったことに対する罰:失格。 適合ドライバーヘッドリストに掲載されていないドライバーを持ち運んでいるだけで、そのドライバーでストロークを行っていないのであれば、このローカルルールに基づく罰はない。」
G-2
溝とパンチマークの仕様
目的 2010年1月1日に施行となり、用具規則はドライバーとパターを除くすべてのクラブについて新しい溝とパンチマークの仕様を規定するように改定されました。4年間という告知期間が与えられるまで、2010年より前に製造されたクラブはこうした仕様に適合することは求められません。 しかし、委員会は現行の用具規則に収録されているすべての仕様に適合するクラブだけを使用することをプレーヤーに求めるローカルルールを採用することを選ぶことができます。このローカルルールは、高い技量を有するプレーヤーに限定された競技会(すなわち、プロフェッショナルやエリートアマチュアの競技会)にだけ使用することを推奨します。 どのクラブを使用することができるのかを見つける支援として、RandA.orgで用具データベースを閲覧することができます。 ローカルルールひな型 G-2 ストロークを行うとき、プレーヤーは2010年1月1日に施行された用具規則の溝とパンチマークの仕様に適合するクラブを使わなければならない。 現行のゴルフ規則への適合性がテストされたフェアウェイウッド、ハイブリッド、アイアン、ウェッジの用具データベースはRandA.orgで閲覧できる。 このローカルルールに違反したクラブでストロークを行ったことに対する罰:失格。失格の罰。 こうした溝とパンチマークの仕様に適合しないクラブを持ち運んでいるだけで、そのクラブでストロークを行っていないのであれば、このローカルルールに基づく罰はない。」
G-3
適合球リスト
目的 競技会で使用されている球が適合していることへの疑念を払拭するために、委員会はプレーヤーに用具規則に基づき審査されて適合していると承認された球だけを使うように求めることを選ぶことができます。 適合球リストはRandA.orgで閲覧でき、毎月更新されます。 このローカルルールが実施されていなかったとしても、使用する球は用具規則の規定に適合していなければなりません。 ローカルルールひな型 G-3 ストロークを行うときに使用する球はR&Aが発行する最新の適合球リストに掲載されていなければならない。 このリストは定期的に更新され、RandA.orgで閲覧できる。 適合球リストに掲載されていない球をドロップリプレース、プレースしてもまだプレーしていなければ、そのプレーヤーは、罰なしに、規則14.5に基づいてその誤りを訂正することができる。 このローカルルールに違反して最新のリストに掲載されていない球でストロークを行ったことに対する罰:失格。
G-4
ワンボールルール
目的 プレーヤーがそのホールの特徴やラウンド中にプレーするショットに応じて異なるプレー特性を持つ球を使うことを防ぐために、委員会は適合球リストに掲載されている一種類の球を使うことをプレーヤーに求めることを選択できます。 適合球リスト上で個別に掲載されているそれぞれの球は異なる球とみなされます。同一マーキングで色の異なる球は異なる球とみなされます。 このローカルルールは高い技量を有するプレーヤーに限定された競技会(すなわち、プロフェッショナルやエリートアマチュアの競技会)にだけ使用することを推奨します。 ローカルルールひな型 G-4 ラウンド中、プレーヤーがストロークを行うそれぞれの球は適合球リスト上で一種類の球として登録されている同じブランド・同じモデルの球でなければならない。 異なるブランドおよび/またはモデルの球がドロップリプレース、あるいはプレースされたが、まだプレーしていない場合、そのプレーヤーは規則14.5に基づいて、罰なしに、誤りを訂正することができる。誤りを訂正する場合、プレーヤーはそのラウンドをスタートしたときに使っていたものと同じブランド・同じモデルの球を使用しなければならない。 プレーヤーがこのローカルルールに違反となる球をプレーしたことを発見した場合、そのプレーヤーは次のティーイングエリアからプレーするときに、そのラウンドを始めたときに使っていたものと同じブランド・同じモデルの球を使用しなければならない;そうしなかった場合、そのプレーヤーは 失格となる。 その発見がホールのプレー中に起きた場合、そのプレーヤーは違反してプレーした球でそのホールのプレーを終えるか、あるいは正しいブランドとモデルの球をこのローカルルールに違反してプレーしていた球を拾い上げていた箇所にプレースすることができる。 ローカルルールに違反した球でストロークを行った罰:そのプレーヤーはこのローカルルールに違反していたその各ホールに対して1罰打 を受ける。」
G-5
距離計測機器の使用を禁止する
目的 規則4.3はプレーヤーに距離を計測する用具を使用すること(特定の要件を満たすことを条件とする)を認めていますが、委員会は電子的な距離計測機器の使用を禁止することを選ぶことができます。 ローカルルールひな型 G-5 規則4.3a(1)は次のように修正される: ラウンド中、プレーヤーは電子的な距離計測機器を使用して距離情報を得てはならない。 ローカルルールの違反の罰-規則4.3の罰則参照。
G-6
動力付き移動機器の使用を禁止する
目的 委員会はプレーヤーがあらゆる動力付きの移動機器(ゴルフカートなど)をラウンド中に使用することを禁止することを選ぶことができます。そうした禁止は、委員会が「歩く」ということがその競技会でのプレーの欠かせない一部とみなす場合や、動力付き移動機器の使用が危険であったり、コースを損傷させる可能性がある場合に妥当です。 このローカルルールを採用するとき、ホール間の距離が離れているあるホールから別のホールまで送迎したり、ストロークと距離の罰に基づいてこれからプレーし直す、あるいはプレーし直したプレーヤーを乗せてあげることを委員会のメンバーに認める場合など、委員会は動力付きの移動機器を限定された方法で認めることができます。 プレーヤーが委員会からの許可なしに乗車を受け入れた場合、その委員会はもし要請されていれば乗車を認めていた状況であったならば、その罰を免除することができます。例えば、球を紛失してティーイングエリアに戻る必要があったプレーヤーが、その場に対応できる委員会のメンバーがいなかったときに、ボランティアからの乗車の申し出を受けた場合、もし委員会のメンバーが要請されていればそのプレーヤーを乗車させていたのであれば、その委員会は罰を免除できるでしょう。 しかし、ローカルルールで動力付きの移動機器が認められていない場合、プレーヤーはコースすべてを歩くべきというのがこのローカルルールの原則であり、プレーヤーがまだその距離を歩いていない場合には許可を与えるべきではありません。例えば、プレーヤーがティーショット後に飲食物を買うためにどこかに立ち寄り、その後、球がある場所まで向かうまでの乗車をボランティアから打診され、それを受け入れた場合、このローカルルールに基づく罰は免除されるべきではありません。 ローカルルールひな型 G-6 ラウンド中、プレーヤーやキャディーは動力付きの移動機器に乗車してはならない。ただし委員会が認めた場合や、事後承認された場合を除く。 ストロークと距離の罰に基づいてプレーする、あるいはプレーしたプレーヤーは動力付きの移動機器に乗車することが常に承認される。] [プレーヤーとキャディーは[ホールを特定]と[ホールを特定]の間で送迎車に乗車することができる。] ローカルルールの違反の罰そのプレーヤーはこのローカルルールの違反があった各ホールに対して一般の罰を受ける。この違反がプレーするホールとホールの間で起きた場合、罰は次のホールに適用する。」
G-7
特定の種類のシューズの使用を禁止する
目的 コースを損傷から保護するために、委員会はメタル製や伝統的なデザインのスパイクのシューズの使用を禁止することができます。 委員会は望ましくない損傷を生じさせる可能性のある他の特徴を持つシューズの使用も禁止することもあるでしょう。 ローカルルールひな型 G-7 規則4.3aは次のように修正される: ラウンド中、プレーヤーは下記のシューズを履いてストロークを行ってはならない:
  • 伝統的なスパイク-すなわち、地面を深く貫くようにデザインされた一つあるいは複数の鋲を有するスパイク(メタル製、セラミック製、プラスチック製、その他の材質かは問わない)。
  • 全体あるいはその一部がメタルのデザインのスパイク(そうしたメタルがコースに接触する可能性がある場合)。
ローカルルールの違反の罰-規則4.3の罰則参照。
G-8
オーディオ・ビデオ機器の使用を禁止、または制限する
目的 規則4.3a(4)はプレーしている競技に関連しない出来事についてオーディオを聞くためやビデオを見るために用具を使うことを認めています。しかし、委員会はラウンド中に完全にオーディオ・ビデオ機器を使うことを禁止するローカルルールを採用することができます。 ローカルルールひな型 G-8 規則4.3a(4)は次のように修正される:ラウンド中、プレーヤーはいかなる内容であっても個人のオーディオ・ビデオ機器を視聴してはならない。 ローカルルールの違反の罰-規則4.3の罰則参照。
G-9
壊れた、または著しく損傷したクラブの取り替え
目的 規則4.1a(2)は、クラブを乱暴に扱った場合を除き、プレーヤーがラウンド中に損傷したクラブを修理したり取り替えることを認めています。しかし、委員会はクラブを取り替えることをそのクラブが壊れた、または著しく損傷した場合(亀裂が入ったクラブを含まない)に制限するローカルルールを採用することができます。 ローカルルールひな型 G-9 規則4.1a(2)は次のように修正される。 ラウンド中(規則5.7aに基づいてプレーが中断されている場合を含む)にプレーヤーやそのキャディーが損傷させたクラブは「壊れた、または著しく損傷した」場合にだけ取り替えることができる。この修正を除いて、規則4.1a(2)は適用される。 このローカルルールに関して: 次の場合にクラブが「壊れた、または著しく損傷した」ことになる:
  • シャフトがバラバラになる、裂ける、曲がる(シャフトがへこんでいるだけの場合を除く)。
  • クラブフェースのインパクトエリアが目に見えて変形している(クラブフェースに傷が入っている、亀裂が入っているだけの場合を除く)。
  • クラブヘッドが目に見えて、著しく変形している(クラブヘッドに亀裂が入っているだけの場合を除く)。
  • クラブヘッドがシャフトから外れている、または緩んでいる。
  • グリップが緩んでいる。
例外:クラブフェースとクラブヘッドは単に亀裂が入っているというだけでは「壊れた、または著しく損傷した」ことにはならない。 ローカルルールの違反の罰―規則4.1b参照。
G-10
46インチを超える⻑さのクラブの使⽤を禁⽌する
目的 許容されるクラブの最⼤⻑ を制限するため、委員会はパターを除くクラブの最⼤⻑ を46インチに制限するローカルルールを採⽤することを選ぶことができます。 測定許容誤差の0.20インチが46インチを超えて認められます。 クラブの⻑さの測定⽅法の説明は⽤具規則パート2.1c、図3を参照のこと。 このローカルルールは⾼い技量を有するプレーヤーに限定された競技会(すなわち、プロフェッショナルやエリートアマチュアの競技会)にだけ使⽤することを推奨します。 誤解を避けるために、このローカルルールひな型が施⾏される場合、⾝体的な必要性からプレーヤーに 46インチを超えるクラブの使⽤を認める例外は適⽤できません。 ローカルルールひな型 G-10 ストロークを⾏うとき、プレーヤーはパターを除き46インチの⻑さを超えるクラブを使用してはならない。 このローカルルールに違反したクラブでストロークを⾏なったことに対する罰:失格。 こうした⻑さの仕様に適合しないクラブを持ち運んでいるだけで、そのクラブでストロークを⾏なっていないのであれば、このローカルルールに基づく罰はない。」
G-11
グリーンリーディング資料の使⽤を制限する
目的 規則4.3そして詳説4.3a/1では具体的に詳細なグリーンリーディング資料のサイズと縮尺を制限しています。しかし、プレーヤーとキャディーがパッティンググリーン上でプレーの線を読む⽀援のために⾃分たちの⽬と判断⼒だけを使うことを確実にするために、プレーヤーたちが彼らのラウンドを通じてその競技会での使⽤が承認されたヤーデージブックだけを使うことに制限されるという要求により、委員会はグリーンリーディング資料の使⽤をさらに制限することができます。 このローカルルールは最も⾼いレベルの競技ゴルフだけ、その場合であっても委員会がヤーデージブックの承認⼿続きを取り⾏うことが現実的である競技会だけを対象としています。 このローカルルールを採⽤する場合、委員会はプレーヤーが使⽤することができるヤーデージブックの承認に責任があり、承認されたヤーデージブックは最⼩限の詳細(著しい傾斜、段、傾斜で球が⽌まらないエッジなどのグリーンの部分を⽰す)だけを記したパッティンググリーン図を含むべきです。 プレーヤーとキャディーはパッティンググリーン上でプレーの線を読む⽀援とするために、このローカルルールに基づいて認められるメモである限りは、承認されたヤーデージブックに⼿書きのメモを加えることができます。 ローカルルールひな型G-11 規則4.3aは次のように修正される: ラウンド中、プレーヤーは委員会が承認したヤーデージブックだけを使⽤することができる。この制限は、ホールロケーションシートを含め、その他のあらゆるコース図にも適⽤される。 さらなる制限がプレーヤーによって使⽤される⼿書きのメモとパッティンググリーン上でプレーの線を読む⽀援となる可能性のあるその他のあらゆる資料に適⽤される:
  • ⼿書きのメモは、プレーヤーとそのプレーヤーのキャディーだけが承認されたヤーデージブックや承認されたホールロケーションシートにラウンド前やラウンド中に加えることができ、そのプレーヤーやキャディーだけによって収集された情報に限定される。
  • ⼿書きのメモは、コースやテレビ放送を⾒ることによってプレーヤーやそのプレーヤーのキャディーの個⼈的な経験を通じてのみ得られた情報を含むことができる。ただし、以下で得られた情報に限定される:
    • 転がしたり、プレーした球(そのプレーヤー、キャディー、あるいは誰か別の⼈によってかどうかにかかわらず)を観察したりする間。
    • そのプレーヤーやキャディーパッティンググリーンについての判断⼒や⼀般的な観察を通じて。
こうした⼿書きのメモやその他の資料へのさらなる制限は、そうした情報が、プレーヤーがパッティンググリーン上でプレーの線を読む⽀援とならない場合(スイング思考やそのプレーヤーのクラブ番⼿ごとのキャリー距離のリストを含む⼿書きや印刷された情報など)には適⽤されない。 ラウンド中、プレーヤーが下記を使⽤した場合:
  • 委員会が承認していないヤーデージブック、その他のコース図、またはホールロケーションシート。
  • 認められていない⽅法で得られた⼿書きのメモや情報を含む承認されたヤーデージブックや承認されたホールロケーションシート。
  • パッティンググリーン上でプレーの線を読む⽀援となる可能性のあるその他のあらゆる資料(特定のグリーンであるか、⼀般的なグリーンであるかどうかにかかわらず)。
そのプレーヤーはこのローカルルールの違反となる。 「使⽤する」とは、以下のものを⾒ることを意味する:
  • 委員会が承認していないヤーデージブック、その他のコース図、ホールロケーションシートのどのページでも。
  • ⾒ることでそのプレーヤーやキャディーパッティンググリーン上でプレーの線を読む⽀援となる可能性のある場合、以下のどれであっても:
    • 認められていない⽅法で得られた⼿書きメモや情報を含む承認されたヤーデージブックや承認されたホールロケーションシートのページ。
    • その他のあらゆる資料。
このローカルルールの違反の罰:
  • 最初の違反の罰:一般の罰
  • 2回目の違反の罰:失格
追加のガイダンス:このローカルルールのひな形とその他のガイダンスの詳細については、こちらをクリックしてください。
G-12
パッティンググリーンからのストロークのためにプレーの線を読む支援となる資料の使用の禁止
目的 詳説4.3a/1は、グリーンを読むというプレーヤーの能⼒がパッティング技術の本質的な⼀部であり続けるように、ラウンド中にプレーヤーがパッティンググリーンの⾃分のプレーの線を読む⽀援として使うことができる詳細なパッティンググリーンマップや同様の電⼦的/デジタル資料のサイズと縮尺を制限しています。しかし、委員会は、そのような目的のためにいかなる資料の使用も禁止することによって、プレーヤーがパッティンググリーンのプレーの線を読む判断、技術、能力をさらに重視することを選ぶことができます。 ローカルルールひな型G-12 規則4.3aは次のように修正される: ラウンド中、プレーヤーは、パッティンググリーンから行われるストロークのためのプレーの線を読む支援とするために、いかなる手書きの資料、コピーされた資料、電子的またはデジタルの資料も使用してはならない。 このローカルルールの違反の罰:
  • 最初の違反の罰:一般の罰
  • 2回目の違反の罰:失格
追加のガイダンス:MLR G-12 に関する追加ガイダンスの詳細を記載したドキュメントの詳細は、 こちらをクリックしてください。
H

どんな人がプレーヤーを援助したり、プレーヤーにアドバイスを与えることができるのかを定める

H-1
キャディーの使用を禁止したり、要求する;キャディーの制限
目的 委員会は規則10.3を次のように修正することを選ぶことができる。
  • キャディーの使用を禁止する。
  • プレーヤーにキャディーの使用を要求する。
  • プレーヤーのキャディーの選択を制限する(アマチュアをキャディーにすることを求める、親や親せき、その競技会の別のプレーヤーなどをキャディーにすることを認めないなど)。
ローカルルールひな型 H-1.1 キャディーが認められないとき: 「プレーヤーはラウンドキャディーを使用してはならない。 ローカルルールの違反の罰: 
  • プレーヤーはキャディーに援助してもらったその各ホールに対して一般の罰を受ける。
  • 違反がホールとホールの間に起きた場合、プレーヤーは次のホールに対して一般の罰を受ける。または違反がホールとホールの間まで継続した場合、プレーヤーは次のホールに対しても一般の罰を受ける。
ローカルルールひな型 H-1.2 プレーヤーがキャディーとして使用できる人について制限がある場合: 「プレーヤーはラウンド中に[禁止されるキャディーの種類を特定。例えば、親や保護者]を自分のキャディーとして使ってはならない。 ローカルルールの違反の罰:
  • そのプレーヤーはそうしたキャディーの支援を受けた各ホールに対して一般の罰を受ける。
  • 違反がホールとホールの間に起きた場合、プレーヤーは次のホールに対して一般の罰を受ける。または違反がホールとホールの間まで継続した場合、プレーヤーは次のホールに対しても一般の罰を受ける。
ローカルルールひな型 H-1.3 プレーヤーがキャディーを使用するように要求されるとき: 「プレーヤーはラウンド中にキャディーを使用しなければならない。 ローカルルールの違反の罰:プレーヤーはキャディーを使わなかったその各ホールに対して一般の罰を受ける。」
H-2
ティーム競技でアドバイス・ギバーを指名する
目的 規則24.4aに基づき、ティーム競技(ティームと個人の両方の競技がある場合を含む)で委員会は各ティームにコース上でプレーしているティームメンバーにアドバイスを与えることができる1名、あるいは2名を指名することを認めることができます:
  • 「アドバイス・ギバー」はアドバイスを与える前に委員会に届け出ていなければなりません。
  • 委員会はその人が与えることができるアドバイスの種類を制限することができます(球がパッティンググリーン上にあるときに、アドバイス・ギバーがプレーの線を指示することを認めないなど)。
  • 委員会はアドバイス・ギバーがコースの特定の部分(パッティンググリーンなど)に立ち入ることを禁止することができます。
  • 委員会が各ティームに2名のアドバイス・ギバーを認めることは、その競技会の特質からそれが正当化される場合(例えば、競技会でキャディーの使用が禁止されていたり、各ティームに多くの選手がいる場合)を除き、一般的ではありません。
  • 委員会はアドバイス・ギバーによる違反行為に対する適切な罰を決めるべきです。それは禁止されている方法で援助を受けた特定のプレーヤーへの罰であるかもしれませんし、あるいはそのティーム全体への罰(例えば、ストロークプレー競技で、そのティームのスコアに2打を加えること)であるかもしれません。
ローカルルールひな型 H-2 「各ティームはそのティームのプレーヤーがラウンド中にアドバイスを求めたり、受けることができるアドバイス・ギバーを[1または2]名指名することができる。ティームはそのティームのプレーヤーがラウンドを始める前に、各アドバイス・ギバーを委員会に届け出なければならない。 [ティームはアドバイス・ギバーをラウンド中に変更することができるが、ティームがアドバイス・ギバーを変更する場合は委員会に伝えなければならない。] [アドバイス・ギバーは、ティームのプレーヤーの球がパッティンググリーン上にある場合、プレーの線を指示してはならない[あるいは、パッティンググリーン上に立ち入ってはならない]。 ローカルルール違反の罰:規則10.2に基づく一般の罰]」
H-3
ティームキャプテンになることができる人の制限
目的 規則24.3に基づき、ティーム競技では委員会はティームキャプテンになることができる人と規則24.4aに基づくティームキャプテンの行動に制限を加えることができます。アドバイス・ギバーが認められる場合(ローカルルールひな型H-2参照)、ティームキャプテンはアドバイス・ギバーを兼任することもできます。 ローカルルールひな型 H-3 「ティームキャプテンは[資格制限を挿入。同じ倶楽部のメンバーなど]でなければならない。」
H-4
アドバイス・ギバーをプレーヤーサイドの一部として扱う
目的 委員会はゴルフ規則がその人の行動に適用されるようにアドバイス・ギバーはそのサイドのメンバーと同じステータスを持つと規定することができます(例えば、アドバイスギバーがプレーヤーの球を動かす原因となった場合、プレーヤーは規則9.4に基づく1罰打を受ける)。 ローカルルールひな型 H-4 「アドバイス・ギバーは自分のティームの各メンバーとの関連において、そのサイドのメンバーと同じステータスを持つ。」
H-5
アドバイス:同じ組のティームメンバー
目的 規則24.4c に基づき、プレーヤーのラウンドのスコアがティームスコアの一部としてのみカウントされるストロークプレーでは、委員会は同じ組でプレーしているティームメンバーがパートナー同士ではない場合でも互いにアドバイスを与えることを認めるローカルルールを採用することができます。 ローカルルールひな型 H-5 規則10.2は次のように修正される: 同じティームの2人のプレーヤーが同じ組で共にプレーしている場合、そうしたプレーヤーはラウンド中にお互いにアドバイスを与えたり、求めることができる。」
I

プレーヤーがいつどこで練習することができるのかを定める

I-1
ラウンド前の練習
目的 規則5は競技会のラウンド前やラウンドとラウンドの間にコース上で練習することを扱っています:
  • マッチプレー(規則5.2a)。マッチプレーのプレーヤーは、同じ時間にプレーすることから、通常コース上で練習する機会が平等にあるので、ラウンド前やラウンドとラウンドの間にコース上で練習することができます。
  • ストロークプレー(規則5.2b)。プレーヤーは、通常異なる組で異なる時間にプレーすることから、コース上で練習する機会が平等にはないでしょうから、競技日のラウンド前にコース上で練習してはなりません。しかし、プレーヤーは競技日にその日の競技のプレーが終了した後で練習することができます。
  • マッチプレーとストロークプレー(規則5.5b)。ホールの終了後、次のホールを始める前に、プレーヤーは終了したばかりのホールのパッティンググリーン、次のホールのティーイングエリア、練習グリーンやそれらの近くでパットやチップの練習をすることができます。
コース上での練習を認めるかどうかについては、プレーヤーへの公平性、コースセットアップやコース管理作業への妨げとなる可能性、ラウンド前やラウンドとラウンドの間の時間、競技とは関係なくそのコース上でプレーすることが奨励される場合など多くの異なる検討事項があります。 このような理由やその他の理由から、そうした練習を完全に認める、あるいは禁止する、あるいはそうした練習をいつ、どこで、どのように行ってよいのかについて制限することによって、委員会は本来の規定を修正するローカルルールを採用することを選ぶことができます。 ローカルルールのひな型 I-1.1 規則5.2aは次のように修正される: プレーヤーはラウンド前やラウンドとラウンドの間に競技コース上で練習してはならない。 [あるいは、プレーヤーが限定された方法で練習することが認められるとき:そうした制限といつ、どこで、どのようにコース上で練習することができるかを説明。] このローカルルールの違反の罰: 最初の違反の罰:一般の罰 (プレーヤーの最初のホールに適用される)。 2回目の違反の罰:失格 ローカルルールひな型 I-1.2 規則5.2bは次のように修正される: プレーヤーはラウンド前やラウンドとラウンドの間に競技コースで練習することができる。 [あるいは、プレーヤーが限定された方法で練習することが認められるとき:そうした制限といつ、どこで、どのようにコース上で練習することができるかを説明。] [あるいは、プレーヤーがラウンド前やラウンドとラウンドの間の両方でコース上で練習することが禁止されるとき:「プレーヤーはラウンド前やラウンドとラウンドの間に競技コースで練習してはならない。」]」
I-2
直前のパッティンググリーン上やその近くでの練習を禁止する
目的 規則5.5bはプレーヤーに、2つのホールのプレーの間に終了したばかりのパッティンググリーンやその近くでパッティングやチッピングの練習をすることを認めています。しかし、そうした練習がプレーのペースに影響を与える可能性があるときや他の理由(例えば、プレーヤーが将来のホールの位置に対して練習パッティングをすることを禁止する)のために、委員会はそうした練習を禁止することを選ぶこともできます。委員会はホールとホールの間の練習グリーンやその近くでプレーヤーがパッティングやチッピングをすることを禁止することもできます。 ローカルルールひな型 I-2 規則5.5bは次のように修正される: 2つのホールのプレーの間、プレーヤーは次のことをしてはならない:
  • 終了したばかりのパッティンググリーンやその近くで練習ストロークを行う。
  • 終了したばかりのパッティンググリーンの表面をこすったり、球を転がすことによってパッティンググリーン面をテストする。
  • [練習グリーンやその近くで練習ストロークを行う。]
ローカルルールの違反の罰:一般の罰
J

悪天候時やプレーを中断する措置

J-1
プレーの中断と再開の方法
目的 規則5.7bは委員会がプレーの即時中断を宣言した場合、プレーヤーに直ちにプレーを止めることを要求しています。委員会はプレーヤーに即時中断を明確に知らせる方法を使うべきです。 次の信号が通常使われており、可能であればすべての委員会がこうした信号を使うことを推奨します。 即時中断:1回の長いサイレン
通常の中断:  3回の連続するサイレン
プレー再開:  2回の短いサイレン
ローカルルールひな型 J-1 「危険な状況のためのプレーの中断は[使用する信号を挿入]によって伝えられる。その他すべての中断は[使用する信号を挿入]によって伝えられる。どちらの場合も、プレーの再開は[使用する信号を挿入]によって伝えられる。規則5.7b参照。」
J-2
一時的な水の除去
目的 委員会はパッティンググリーン上の一時的な水を除去するために、委員会のメンバー、委員会が指名した人(例えば、メンテナンススタッフの一員)、あるいはプレーヤーにとってどんな行動が適切であるかを明確にするローカルルールを採用することができます。 ローカルルールひな型 J-2 「プレーヤーの球がパッティンググリーン上にあり、パッティンググリーン上の一時的な水が障害となっている場合、そのプレーヤーは次のことができる:
  • 規則16.1dに基づいて罰なしの救済を受ける。
  • プレーヤーのプレーの線にスクイージーをかけてもらう。
  • 委員会が認めた場合に限り、球がパッティンググリーン近くのコースエリアにあるときにそのパッティンググリーンにスクイージーをかけてもらう。]
そうしたスクイージーはプレーの線に直交させて、ホールを越えた合理的な距離(すなわち、少なくとも1ローラーレングス)まで行うべきであり、[誰がスクイージーを実行できるのかを特定。例えば、メンテナンススタッフ]によってのみ実行されるべきである。」
K

プレーのペースの方針

速やかなプレーを推奨し、強化するために、委員会はプレーのペースの方針を定めたローカルルールを採用するべきです。次のローカルルールひな型は委員会がプレーのペースの問題を扱うために選ぶことができる方法のいくつかの例を規定しています。委員会は利用可能な人員に適した他のローカルルールを採用することができますので、完全なリストはありません。 他の方針のサンプルはRandA.org で閲覧できます。
K-1
ラウンドやラウンドの一部についての最大時間
目的 コース上にレフェリーがわずかしかいない、あるいは誰もいない競技会では、プレーヤーがラウンドや特定のホール数を終えるために妥当と思われる時間制限を規定するシンプルなローカルルールを委員会が策定するのが望ましいでしょう。そうした時間制限は組の人数やプレー形式によって異なります。組が所定の時間制限を超えてコース上でアウトオブポジションとなった場合、その組の各プレーヤーは罰の対象となります。 ローカルルールひな型 K-1 「組がラウンド[あるいはホール数を明記]を前の組からスタート間隔より遅れ、スタート時間[あるいは、要求事項を明記]から[時間を明記。例えば、3時間45分]を超えて終えた場合、その組のすべてのプレーヤーは 1罰打[あるいは要求事項を明記]を受ける。」
K-2
ホール毎とショット毎のプレーのペースの方針
目的 コース上に適切な数のレフェリーがいる競技会では、委員会は各ホールに認められる決められた許容時間を定めるプレーのペースの方針を実施することができ、プレーヤーがその許容時間を超えた場合、各ストロークをプレーする最大時間が規定されます。 次のローカルルールひな型は、組がアウトオブポジションとなった場合、プレーヤーが個々に計測されるストロークプレー競技のための方針の例です。 プレーのペースの方針で使うことができる修正した罰の段階もローカルルールひな型K-3に詳述されています。 アウトオブポジションとなるための選択肢 組はプレーしたホール数に対して配分された時間を超え、前の組に対して遅れた場合にアウトオブポジションとなります。組がいつアウトオブポジションになるのかを定める場合、その方針ではその組が前の組を参照してどんな場合にアウトオブポジションとみなされるのかを明記すべきです。 ローカルルールひな型K-2に規定する方針は、その組が前の組からスタート間隔以上となった場合にアウトオブポジションとなることを定めます。代わりに、アウトオブポジションの定義は前の組に関連してそのコースの組の場所に基づくことができます。例えば:
  • その組がパー3のティーに到着する前に、前の組のすべてのプレーヤーが次のホールのティーイングエリアからストロークを行った。
  • その組のすべてのプレーヤーがティーイングエリアからストロークを行う前に、パー4またはパー5のホールが完全に空いた。
ストロークを行うための時間 組が計測される場合、各プレーヤーは自分のストロークを規定時間内に行わなければなりません。委員会はすべてのストロークを同じ時間内で行うように要求できますし、特定の場所(ティーイングエリアやパッティンググリーン)から最初にプレーするプレーヤーに追加の時間を認めるように以下に示す選択的な文言を採用することができます。 複数ラウンドのストロークプレー競技のバッドタイム 複数のラウンドにわたるストロークプレー競技では、委員会はバッドタイムをその競技全体を通じて持ち越すことを決めることができます。例えば、プレーヤーが第1ラウンドでこのローカルルールに基づくバッドタイムを受けた場合、その後のラウンドでの次のバッドタイムは2回目のバッドタイムとなり、2回目のバッドタイムの罰が適用となります。 バッドタイムをストロークプレーからマッチプレーに、または1つのマッチから別のマッチプレー競技に持ち越すことは適切ではありません。 ローカルルールひな型 K-2 最大許容時間 最大許容時間とは、組がラウンドを終了するために必要と委員会が考える最大時間である。最大許容時間はホール毎と合計時間の形式で示され、ゴルフをプレーすることに関連するすべての時間を含む(例えば、ルーリングやホールとホールの間を歩く時間)。 [コース名を挿入]で18ホールを終了するために割り当てられる最大時間は[最大時間を挿入。例えば、4時間05分]である。次の措置は組が「アウトオブポジション」となった場合にだけ適用する。 アウトオブポジションの定義 最初の組とスターターズギャップの後の組は、そのラウンドのどの時点でもその組の累積時間がプレーしたホール数に認められる時間を超えた場合、「アウトオブポジション」とみなされる。2組目以降の組は、[組がいつ前の組との位置関係においてアウトオブポジションとなるのかを特定(上記の例を参照)]となり、[かつ、プレーしたホール数に認められる時間を超えた場合]、「アウトオブポジション」とみなされる。 組がアウトオブポジションとなった場合の措置
  1. 1. レフェリーはプレーのペースを観視し、「アウトオブポジション」となった組を計測すべきかどうか決める。情状酌量をする状況(例えば、長時間のルーリング、紛失球、アンプレヤブルの球など)があったかどうかの判断が行われる。そのプレーヤーたちを計測するという決定が行われた場合、その組の各プレーヤーは個々に計測される対象となり、レフェリーは各プレーヤーにその組が「アウトオブポジション」であり、計測されることを告げる。例外的な状況では、組の全員ではなく、その組の中の個人のプレーヤー、3人組の中の2人のプレーヤーが計測されることがある。
  2. 2. ストローク毎に割り当てられる最大時間は[40秒など、制限時間を明記。]である。[最初にa) パー3のホールのティーショット;b) グリーンへのアプローチショット;c) チッピングやパッティングをプレーするプレーヤーには追加の10秒が認められる。] 計測はプレーヤーが球に到達するのに十分な時間を要し、そのプレーヤーのプレーする順番となり、何の障害も邪魔もなくプレーできるようになったときに始まる。距離を確認したり、クラブを選択するために要する時間は次のストロークのために要した時間としてカウントする。パッティンググリーン上では、計測はプレーヤーが自分の球の位置をマークし、拾い上げ、ふき、リプレースし、プレーの線の障害となる損傷を修理し、プレーの線上のルースインペディメントを取り除くための合理的な時間が認められた後に始まる。ホールの反対側、および/または後ろからラインを読むために費やされた時間は次のストロークのために費やされた時間の一部としてカウントされる。計測はそのプレーヤーのプレーする順番となり、何の障害も邪魔もなくプレーできるとレフェリーが決めた瞬間から開始される。計測は組が遅れを取り戻したときに終了となり、プレーヤーにそのことが告げられる。
ローカルルールの違反の罰:
  • 最初のバッドタイムの罰:口頭による警告。
  • 2回目のバッドタイムの罰:1罰打
  • 3回目のバッドタイムの罰:一般の罰(2回目のバッドタイムの罰に加えて適用される)。
  • 4回目のバッドタイムの罰:失格
プレーヤーは計測されている間にストローク毎に割り当てられた最大時間を超えたときだけ、このローカルルールに違反するバッドタイムと評価される。プレーヤーがバッドタイムを告げられるまでは、さらなるバッドタイムとなることはない。 同じラウンドで再度アウトオブポジションとなった場合の措置 組がラウンド中に2度以上「アウトオブポジション」となる場合、上記の措置がそれぞれの場合に適用される。同じラウンドでのバッドタイムと罰の適用はそのラウンドが終了するまで持ち越される。」 ローカルルールひな型K-2に含めるための追加の選択肢 ローカルルールひな型K-2には含まれていませんが、委員会は必要な場合に下記の選択肢を含むことができます。:
  • アウトオブポジションの定義を、計測をする前にプレーヤーに公式な警告(オフィシャルウォーニング)(例えば、プレーヤーの位置を改善するために少なくとも1ホールを与える)を与えなければならないことを規定するために修正することができる。
  • 組がアウトオブポジションとなった場合の処置を、計測を始める前にプレーヤーが距離を計算する合理的な時間が許されることを規定するために修正することができる。
  • 同じラウンド中に再度アウトオブポジションとなった場合の処置を、バッドタイムをその競技のストロークプレーラウンドの最後まで持ち越すことを規定するために修正することができる。
  • レフェリーはいつでも1ショットをプレーするための特定の時間(例えば120秒)以上かかっているプレーヤーを観察し、その組がインポジションであったとしても、その超過したショット時間をそのプレーヤーに知らせて計測することを方針に規定することができる。
K-3
プレーのペースの罰の段階の修正
目的. 委員会はプレーのペースの方針の違反の罰を、最初のバッドタイムの罰を1罰打となるように修正することができます。 委員会は最初のバッドタイムに対する1罰打の代わりに一般の罰を適用することもできます。 ローカルルールひな型 K-3 ローカルルールひな型K-2 の罰則を次のように修正する。 ローカルルールの違反の罰:
  • 最初のバッドタイムの罰:1罰打
  • 2回目のバッドタイムの罰:一般の罰 (最初のバッドタイムの罰に加えて適用される)。
  • 3回目のバッドタイムの罰:失格
L

スコアカードの責任

L-1
プレーヤーまたはマーカーの証明がないことに対する規則3.3b(2)に基づく罰の修正
目的 規則3.3b(2)はスコアカードのホールのスコアがプレーヤー、マーカー(またはその両者)によって証明されていなかった場合に失格の罰を課しています。 しかし、委員会がその罰打を2罰打に修正することがより適切であると考えた場合、そうすることを選択することができます。 ローカルルールひな型 L-1 規則3.3b(2)は次のように修正される: プレーヤーが、そのプレーヤー、マーカーのいずれか(またはその両者)によってホールのスコアが証明されていないスコアカードを提出した場合、プレーヤーは一般の罰 (2罰打)を受ける。 罰はそのプレーヤーのラウンドの最後のホールに適用する。」
L-2
スコアカードのハンディキャップをプレーヤーの責任とする
目的 規則3.3b(4)はプレーヤーのハンディキャップがスコアカードに示されていることを要件としておらず、その競技のそのプレーヤーのネットスコアを算出するためにそのプレーヤーのハンディキャップストロークを計算することは委員会の責任であると規定しています。 しかし、状況によっては、委員会がプレーヤーのハンディキャップを計算することが難しい場合があります。例えば、委員会が競技運営を援助するコンピューターシステムを持っていない場合や、委員会がプレーヤーのハンディキャップのデータベースにアクセスできない場合などです。 そのような状況の場合、委員会は、プレーヤーにスコアカードにそのプレーヤーのハンディキャップを示すことを要求するために規則3.3b(4)の修正を選択することができます。その地域を管轄するハンディキャップシステムの運用により、委員会はスコアカードに示さなければならないハンディキャップを特定する必要があるかもしれません。 ローカルルールひな型 L-2 規則3.3b(4)は次のように修正される: プレーヤーはスコアカードに自分のハンディキャップ[示すことになるハンディキャップを特定する、例えば、ハンディキャップインデックス、コースハンディキャップ、プレーイングハンディキャップ]を示す責任がある。 委員会がプレーヤーのラウンド終了時にそのプレーヤーからスコアカードを一旦受理したら、その委員会には次の責任がある。
  • プレーヤーのスコアを加算すること。
  • プレーヤーのネットスコアを計算するためにプレーヤーのハンディキャップストロークを適用すること。
プレーヤーが正しいハンディキャップの記載がないスコアカードを提出した場合:
  • スコアカード上の多すぎるハンディキャップ、または示されていないハンディキャップ。これがプレーヤーが受け取るストローク数に影響した場合、そのプレーヤーはハンディキャップ競技から 失格 となる。影響しなかった場合、罰はない。
  • スコアカード上の少なすぎるハンディキャップ。プレーヤーに罰はなく、その示されている少なすぎるハンディキャップを使用してのネットスコアが有効となる。
M

障がいを持つプレーヤーのためのローカルルールひな型

M-1
車輪付きの移動器具を使用するプレーヤーのための球のプレース
目的 いくつかの車輪付き移動器具の機能には球が止まった場所に関してプレーヤーのスタンス(その器具が最初に位置していた場所に基づく)が速やかに、そして一貫してとることができない場合を生じさせます。 委員会はこのローカルルールを車輪付き移動器具を使用するプレーヤーが望ましいセットアップの位置を実現するために何回もその機器を置きなおす必要がなくなるようにそのプレーヤーを援助するために採用することができます。 このローカルルールはパッティンググリーン、ジェネラルエリア、ペナルティーエリア、バンカーを含むコース上のどこででも適用できます。 車輪付き移動器具を使用するプレーヤーが安全を確保する必要があること(例えば、この器具を急な斜面に置くこと)の決定に関して影響を与えることはこのローカルルールの目的ではありません。そのような場合、他の救済規則(例えば、規則19に基づくアンプレヤブルや、規則17に基づくペナルティーエリアの救済)を適用することができます。 ローカルルールひな型 M-1 ストロークを行う前に、車輪付き移動器具を使用するプレーヤーは、元の球か別の球をこの救済エリアの中にプレースして、そこからプレーすることにより、罰なしの救済を受けることができる。
  • 基点:元の球の箇所。
  • 基点から計測する救済エリアのサイズ:基点からホールに近づかない6インチ。しかし、次の制限がある。
  • 救済エリアの場所に関する制限
    • 同じコースエリアでなければならない。
    • 元の球がフェアウェイの芝の長さかそれ以下に刈られているジェネラルエリアに止まっていたのでなければ、フェアウェイの芝の長さかそれ以下に刈られている場所であってはならない(つまり、例えば、ラフの中の球をフェアウェイにプレースすることはできない)。
このローカルルールに基づいて救済を受ける場合、プレーヤーは球を複数回プレースすることが認められる(例えば、最初に球をプレースした場所がスタンスからやや離れ過ぎていた場合)。 例外―球をプレーすることが明らかに不合理な場合、救済はない。球をあるがままにプレーすることが明らかに不合理な場合、このローカルルールに基づく救済はない(例えば、球がブッシュの中にあるためにそのプレーヤーがストロークを行うことができない場合)。 ローカルルールに違反して誤所から球をプレーしたことに対する罰:規則14.7aに基づく一般の罰。」
M-2
車輪付き移動器具を使用するプレーヤーに対する特定のバンカーからの罰なしの救済
目的 特定のバンカーのデザインや形状は車輪付き移動器具を使用するプレーヤーが球をプレーするためにそのバンカーに出入りすることがとても難しく、または事実上不可能である状況を生じさせます。 規則25.4nは、車輪付き移動器具を使用するプレーヤーがバンカー内のアンプレヤブルの球に対する救済を受けることができるように規則19.3を修正し、プレーヤーは1罰打でそのバンカーの外に後方線上の救済を受けることができます。しかし、とりわけ、車輪付き移動器具を使用するプレーヤーだけが参加する競技では、委員会が特定のバンカーやコース上のすべてのバンカーからの罰なしの救済を与えることが適切であると考えた場合には、そうするべきです。 ローカルルールひな型 M-2 「車輪付き移動器具を使用するプレーヤーのために、[具体的なバンカーを特定、またはコース上のすべてのバンカー]はジェネラルエリア修理地とする。プレーヤーは規則16.1bに基づいて救済を受けることができる。」
M-3
運動失調症やアテトーシスのプレーヤーのための規則10.1b(クラブをアンカリングすること)の制限された例外
目的 極度の痙攣や震えを生じさせる運動失調症やアテトーシスのプレーヤーは何かしらの方法でアンカリングをしたストロークをすることなしにパットをすることがほぼ不可能な場合があります。これらの状況はその状態の症状が極度に体の動きと連動するようなストロークを行う際に関連する最小限の動きに起因してパッティングに特に影響します。 このローカルルールは、次の3つの要件を満たすことを条件に、委員会がそのようなプレーヤーに規則10.1b(クラブをアンカリングすること)に基づく罰を免除することを認めます。
  • プレーヤーがWR4GDパスまたはEDGAアクセスパスを持っている。
  • プレーヤーが運動失調症やアテトーシスの症状を持っている。
  • その状態がそのプレーヤーのパットする能力に著しい悪影響を与える明らかな証拠(例えば、プレーヤーは通常ラウンド毎に50を超えるパットを要する)があると委員会が決定する。
ローカルルールひな型 M-3 「運動失調症やアテトーシスよってプレーヤーのパットする能力に著しい悪影響を与える明らかな証拠があると委員会が決定し、プレーヤーがWR4GDパスやEDGAアクセスパスを持っている場合、そのプレーヤーは規則10.1b(クラブをアンカリングすること)に基づく罰を免除される。」
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セクション1委員会の役割
ゴルフ規則では委員会を「競技またはコースを管理する人、またはグループ」と定義しています。委員会は正しいゴルフのプレーに不可欠です。委員会は日々のコースの運営や特定の競技会について責任があり、常にゴルフ規則を支持するやり方で行動すべきです。ゴルフ規則のオフィシャルガイドのこのパートではそうした役割を履行する際の委員会へのガイダンスを提供しています。 委員会の責務の多くは組織的な競技会を運営することに特有の事柄である一方で、一般的なプレーや日々のプレーでのコースに対する責任も委員会の重要な責務の一部です。
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